5年間に及ぶ研究開発とテストを経て、ベルギーのドローン開発企業Sky-Hero(スカイ・ヒーロー)は、屋内使用に特化した戦術介入ドローン”LOKI Mk 2”をローンチしました。頑丈で小型且つ、軽量。自己完結型の技術、操縦性、精度、昼夜カメラを備えたLOKI Mk 2は既にベルギー、フランス、ドイツ、オランダ、スウェーデン、イギリス、アメリカ特殊部隊と治安部隊で運用されているMk 1バージョンの成功を基に開発されています。
2013年に設立されたSky-Heroは2015年にベルギーの特殊部隊部門からの要望をうけて、初代LOKI Mk 1を開発しました。その翌年にはヨーロッパの警察特殊部隊の協力組織「ATLASネットワーク」のドローン トライアルにおいて、LOKI Mk 1は競合12社のどのドローンよりもはるかに短い時間で一連の実用的な課題を完了します。その結果、欧州の特殊部隊・テロ対策ユニットに配備されると共にアメリカの連邦警察FBIは、56の支局とすべての人質救出チーム(HRT)にLOKI Mk 1を配備しました。
Sky-Heroはドローンを提供するだけなく、スタッフを派遣してドローン操縦に関する訓練を行うなど各国の警察、特殊部隊と包括的で密接な関係構築します。これにより現場の生の声や実運用ベースのフィードバックなど、データを収集する体制を確立。LOKI Mk 2はその、現場のフィードバックと運用データをうけて開発された改良版になります。昨年夏に市場に登場して以来、既に1,000機以上のLOKI Mk 2が新規および既存のユーザーから注文されています。同社の創設者の1人であるYves Coppye氏は、次のように説明しています。 「Sky-Heroは現在、戦術介入ドローンの分野で無敵であり、我々はすべての大陸で市民を守る組織に配備することを目指しています。」’
Loki Mk2
Lokiは、世界で初めて戦術UASという目的に合わせて開発されたドローンです。複数の世界トップレベルの特殊部隊・テロ対策ユニットと連携して設計および開発されたLOKI Mk 2は、ドローンの戦術使用に関連するすべての問題を解決します。LOKIは、屋内および屋外での近距離戦術偵察ミッションを目的としており、部隊より先行してミッション領域に潜入し、偵察を行います。非常に感度の高いNight-Day+IRセンサーを搭載しているため、全ての照明条件で機能し、太陽光から完全な真っ暗闇の中でも飛行・偵察することができます。Lokiのために開発されたソフトウェアはLokiがGPS誘導無し、暗闇下でも自律的に飛行制御、位置を維持できるように一連のセンサーをサポート。これにより操縦が容易になり、ドローン操縦の基本的な訓練が 15 分に短縮されました。Lokiはインターネット、GPS、スマホやタブレットとの接続を必要としないため、セットから数秒で飛行が可能です。
専用のフライトコントローラーは遅延やフリーズが無く、最大4つのLokiを同時に制御することができます。これらはもちろん、傍受不可能な信号によって操作されます。撮影された映像や写真は常にリアルタイムで送信され、本体にデータを残しません。そのため、仮にLokiを紛失してもデータのセキュリティは保持されます。飛行時間は最大16分間、鎮座した状態と拡張バッテリーを使用することで最大 6 時間のビデオと音声を送信し続けることができます。Lokiは非常に頑丈で交換可能なクローバーの葉のデザインのクワッドローターは壁に衝突しても跳ね返ります。
Lokiは全てNATO域内で開発製造されています。