6月27日火曜 、台湾中華民国国軍は台湾の12海里(22km)の領海・領空内で中国の軍艦や戦闘機を発見した場合、防衛行動として攻撃するという立場を表明した。台湾は中国に台湾侵攻を行う口実を与えるとして、先制攻撃をしない方針を長年とってきた。
8 PLA aircraft and 6 PLAN vessels around Taiwan were detected by 6 a.m.(UTC+8) today. R.O.C. Armed Forces have monitored the situation and tasked CAP aircraft, Navy vessels, and land-based missile systems to respond these activities. pic.twitter.com/ei0YLlENX2
— 國防部 Ministry of National Defense, R.O.C. 🇹🇼 (@MoNDefense) June 27, 2023
このコメントは、24日土曜日に中国の戦闘機が半年ぶりに中国と台湾との間の台湾海峡に設けられた休戦ラインの「中間線」を超え、台北の領空近くを飛行しているのが発見されたことを受けて出された。土曜、中国軍の戦闘機「J-10」や「J-16」など延べ19機の戦闘機、Z-9対潜戦闘ヘリコプターなど最大27機の中国軍機を相次いで確認。そのうち戦闘機8機が中間線を越えて台湾沿岸から24海里(44km)の接続水域の外側境界線の距離にまで近づいた。
通常、このような場合は初動対応としては戦闘哨戒機のスクランブル発進と海軍艦艇の出動であると台湾の国防部作戦・計画参謀次長室統合作戦計画処の林文皇少将は述べたが、もし、警告に従わず、領海、領空に侵入した場合はそれにとどまらず、「自衛のため直ちに”反撃”するだろう。」と述べた。台湾はこれまで中国に台湾侵攻を行う理由付けを与えるとして先制攻撃は行わないとスタンスをとっていたが、「人民解放軍側がわれわれの警告を無視し続け、われわれの領空と領海に侵入し続けた場合、われわれは国家の安全を守るために積極的に反撃する。」と述べ、攻撃を行う姿勢を示した。中国はここ数年、台湾周辺で軍事活動を活発化。軍艦、軍用機、無人機、気球と様々な手段を用いて、現状を変えようと試みており、このような中国の動きに対し、強硬姿勢を示して牽制した形だ。しかし、その後も中国の挑発は続き、30日にも、中国軍機延べ24機が台湾周辺海域で活動するのを確認、前回より多い11機は中間線を越え、台湾領海の外側にある接続水域近くまで飛行した。
Source
Taiwan military reiterates stance to engage PLA in territorial space – Focus Taiwan