第75レンジャー連隊|連隊規模の特殊部隊とは?装備は?

第75レンジャー連隊|連隊規模の特殊部隊とは?装備は?
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特殊部隊というと少数精鋭のイメージが強いが、数千人の人員から成る連隊規模を誇る特殊部隊が米陸軍にある。それが『第75レンジャー連隊(The 75th ranger regiment)』だ。

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第75レンジャー連隊とは

第75レンジャー連隊とは
Photo by Sgt. HENRY VILLARAMA

第75レンジャー連隊はアメリカ陸軍の主要な軽歩兵部隊であり、各大隊660名の4大隊を擁する連隊規模の部隊。歩兵連隊でありながらアメリカ陸軍特殊作戦コマンド、アメリカ特殊作戦軍(SOCOM)傘下に置かれる特殊部隊でもある。同じ陸軍の特殊部隊グリーンベレーやデルタほど個々人の能力は高くはないが、準特殊部隊員とされるエリート兵士が集まる部隊だ。エリート歩兵で構成されているレンジャーは、攻撃力・機動力が高く、柔軟性のある部隊であり、通常任務から多くの複雑な合同特殊作戦任務を遂行する能力がある米陸軍の最高の直接攻撃型奇襲部隊でもある。レンジャーは特殊作戦軍(SOCOM)の中ではTier2に分類されるが、その規模と能力から統合特殊作戦コマンド(JSOC)指揮下の作戦にも度々参加し、Tier1のデルタフォースチーム6 DEVGRUの作戦支援も行う。現在の任務の7割が対テロ戦争関連になる。

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本部はフォート・ベニング基地に置かれ、レンジャー大隊は地理的に分けられた4つの部隊からなる。

第1大隊 ハンターアーミー飛行場(ジョージア州)
第2大隊 フォート・ルイス基地(ワシントン州)
第3大隊 フォート・ベニング基地(ジョージア州)※司令部
特殊部隊大隊 フォート・ベニング基地

第75連隊特殊部隊大隊

4つある大隊のうちの一つ第75連隊特殊部隊大隊(The 75th Regimental Special Troops Battalion :RSTB)は対テロ戦争の対応とレンジャー作戦の性質の変化に応じて、戦闘活動を継続するための作戦能力を向上目的として2007年10月に誕生した、レンジャーの中では最も新しい部隊になる。RSTBは世界のどこでも統合特殊作戦を実行できるよう、第75レンジャー連隊やその他の特殊作戦任務部隊を支援するため、指揮、統制、通信、コンピューター、情報、監視、偵察機能を実施している。加えてRSTBはレンジャー部隊を維持するための訓練、準備された部隊でもある。

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緊急即応部隊

緊急即応部隊
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レンジャー大隊は緊急即応部隊として毎月持ち回りで4部隊のうち1部隊は18時間以内に世界中のどこにでも出撃できるよう常に戦闘準備をとっている。エアボーン、ヘリボーンによる空襲作戦の遂行、飛行場などの重要地形の奪取、戦略施設の破壊、敵の捕捉・殺害などを様々任務を遂行する能力を有する。レンジャーは、連隊規模の作戦を通じて部隊を指揮する能力があり、卓越した熟練度、経験、即応性を維持するための資源を有している。連隊は完全志願制になり、空挺資格が必須になる。選抜プロセスを経て入隊し、戦闘に焦点を当てた訓練を受ける。

同じ陸軍内のデルタフォースやグリーンベレーとと比べると機密性は低く、米国の軍事力を示すためにレンジャー連隊は同盟国との合同訓練に参加することが多い。米国および世界中で行われている多数の訓練ミッションに参加し、第75レンジャー連隊は世界で最も有能でエリートな軽歩兵部隊であることを他国に証明している。

デルタフォース・グリーンベレー予備軍

デルタフォース・グリーンベレー予備軍

米陸軍内にはレンジャー以外にもデルタフォースとグリーンベレーという2つの特殊部隊がある。デルタが頂点にあり、次点にグリーンベレー、レンジャーといった形だ。そのためレンジャーで経験を積んでから、更なる高みを目指してデルタ、グリーンベレーに入隊する者は多い。実際、デルタの隊員の7割は元グリーンベレーとレンジャー隊員からなる。

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主な装備

特殊部隊はある程度、自分で好きな銃を選択できるが、連隊規模を有するレンジャーは基本、米陸軍の標準装備が支給される。また、機動性を重視しており、重火器は擁しておらず軽武装になる。

M4カービン

米陸軍の標準装備であるM4カービンを使用している。M4にはEO Tech 553ホロサイト、LA-5赤外線レーザーサイト、フォアグリップ、M3Xタクティカルライトが標準装備される。

SCAR-L、SCAR-H

SCARはベルギーの銃火器メーカーであるFNハースタル社がアメリカ特殊作戦軍向けに開発したライフルになる。SCAR-Lは5.56mm弾、SCAR-Hは7.62mm弾を使用する。5.56mm弾はM4と同じになる。より強力なSCAR-Hはマークスマンライフルとして使われている。

M9(ベレッタ92)

イタリアのベレッタ社の9mm自動拳銃になり、1985年に採用されてから長らく米軍の標準拳銃となっている。

M17(SIG 320)

M17はM9に変わる次の正式拳銃として2017年に採用が決定し、2019年11月より調達が開始されてたSIG社の9mm自動拳銃。近々、レンジャーのM9もリプレイスされる予定。

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M249(Mk46、Mk48)

FNハースタル社の軽機関銃になる。Mk46は特殊部隊向けにレールシステム、軽量化されたモデルになり5.56mm弾仕様、同じくMk48は7.62mm弾を使用する。

M203グレネードランチャー

M4の銃身下部にオプションパーツとして装着する擲弾発射器になる。40x46mmグレネード弾を発射する。

Mk47 ストライカー

40mmの自動グレネードランチャー。高度な射撃管制システムを搭載し、最新のレーザー距離測定、ナイトビジョン、および弾道コンピューター技術を利用した照準機能が備わっている。

ジャベリン

対戦車誘導ミサイル。

M3カールグスタフ

スウェーデンで開発された口径84mmの無反動砲。

マルチカム迷彩

米陸軍のユニフォームは2019年10月より全てCrye Precision社のマルチカム迷彩に変更になっている。米陸軍内ではOCP(Operational Camouflage Pattern)よ呼ばれ、緑地、砂漠といった様々な環境に適応する迷彩パターンになる。

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