ロシア軍は民間用の無線機、携帯を使用して通信しており、情報が筒抜けです

ロシア軍は民間用の無線機、携帯を使用して通信しており、情報が筒抜け

ロシア軍は暗号化されていない民間用の無線機や携帯電話を使用して通信を行っており、ウクライナ軍はその脆弱な通信を妨害、または傍受しています。

sponser

民生品を使う前線部隊

ウクライナのDefense Expressによるとロシア軍の最前線の一部の部隊ではV/ UHF帯を使う中国製のBaoFengUV-82HP無線機を使用していることが明らかになっています。これは軍用ではない民生品で、軍用グレードの暗号化が行われていないことを英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)が指摘しています。更に無線範囲外の通信に関してはスマートフォンといった携帯電話による通信を行っていたことも明らかになっています。ロシア軍はチェチェン紛争の際、司令官の携帯電話が傍受され、居場所や作戦情報が露呈するなどして大きな被害を出したことを受け、作戦行動中の兵士の携帯電話の所持を禁止してました。しかし、現場では無線機の近代化、配備が行き届いておらず、民生用の無線や携帯電話を使って補うしかなかったようです。

sponser

最新のR-187P1 Azartを装備するのは一部だけ

ロシア軍には2017年から第6世代の軍用無線「R-187P1 Azart(アザート)」が装備されています。アザートは超短波(VHF)/極超短波(UHF)帯域で動作し、妨害に強く、高度に暗号化されており、ロシアの衛星測位システムGLONASSして使用して位置情報も提供します。通信範囲は最大18 km。開戦当初にキエフ近郊に降下した空挺部隊がアザートを所持していたのが確認されています。その他、最大350kmの通信を提供する第5世代のR-168Akvedukも装備されており、これはアザートとも連携します。しかし、これらの装備を所持するのは一部のようで、多くの兵士が中国製の無線機やトランシーバー、スマートフォンを利用して連絡を取り合っていることが、ウクライナからの情報で分かっています。

これらの配備の遅れの原因は軍の上層部の腐敗によるものとRUSIは指摘しています。しかし、この脆弱な通信網のおかげでウクライナ軍はロシア軍の通信を妨害したり、内容を傍受し、作戦立案をすることができています。ロシア軍の将軍が既に3名戦死していますが、これも通信を傍受して居場所を特定したのかもしれません。

sponser

Source

https://defence-ua.com/news/nje_imjejuschaja_analogov_armija_koristujetsja_kitajskimi_radiostantsijami_baofeng_pro_tse_govorjat_zahopleni_dokumenti-6409.html
https://rusi.org/explore-our-research/publications/commentary/russian-comms-ukraine-world-hertz

sponser
ロシア軍は民間用の無線機、携帯を使用して通信しており、情報が筒抜け
フォローして最新情報をチェックしよう!