英国の軍事アナリストは英陸軍がL85A3を2025年から交換する計画だと述べています

英国の軍事アナリストは英陸軍がL85A3を2025年から交換する計画だと述べています
Photo British Army

イギリスの軍事アナリストNicholas Drummond(ニコラス・ドラモンド)氏は自身のTwitterでイギリス陸軍は現在の主力小銃であるL85A3を2025年以降から新しいライフルに交換する計画であると述べました。

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米軍のNGSWに合わせて切り替え?

ニコラス氏は8月6日のツイッターに以下のような内容を投稿しました。

英陸軍は2025年からL85 A3ライフルを交換する計画です。米陸軍のNGSWは、武器の種類と口径の点で私たちの選択に影響を与える可能性があります。私たちはおそらく、どのようなNGSWオプションが選択されるかを知るまで、他の新しい武器を購入することに待つべきです。

https://twitter.com/nicholadrummond/status/1423556807910363139

NGSWとは米軍が検討を進めるM4アサルトライフルとM249分隊支援火器に変わる次世代の次期分隊火器NGSW(Next Generation Squad Automatic Weapon)です。NGSWは、M4の代わりとなる小銃タイプのNGSW-RとM249の代わりとなる分隊支援火器タイプのNGSW-ARの2つのプロタイプが開発されています。この2つの銃では、ライフルの殺傷能力を上げるため、世界で広く採用されている5.56mmではなく、より強力な6.8mm口径を採用しています。現在、米英が加盟するNATOのライフルの標準口径は5.56x45mmと7.62x51mmであり、6.8mmは標準口径ではありません。6.8mmに切り替わればNATOを始め、日本など米国の同盟国は兵站の点で大きな影響を受けます。

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L85アサルトライフルはイギリス製の5.56mm口径のブルパップアサルトライフルであり、1987年以降、イギリス軍の主力小銃として配備されています。しかし、L85は排莢不良など欠陥が多く、その後何度か改修が行われ、改良版のL85A2、 L85A3 は2018年に支給されたばかりの最新モデルです。しかし、L85は採用から既に30年以上が経過。NATOの主要メンバーであるフランスが最近、FAMASからHK416に更新。ドイツも同じくG36からHK416に更新を予定するなど、新しい主力小銃の更新が行われており、旧式化したL85も更新のタイミングが迫っています。しかし、HK416の口径は5.56mm、自衛隊が89式小銃から更新を決めた20式小銃も5.56mmであり、つまり、近い将来、同盟国である米軍と標準口径が異なることになります。

NGSWは現在3社によってプロトタイプは開発され、現在、米軍において評価試験中です。2022年に企業とモデルを選定、2023年から順次配備を予定しています。ニコラス氏は米軍のNGSWの採用を待って、米軍に合わせる形でL85に代わる次期小銃の検討を進めるべきと述べています。L85を2025年に交換するという計画はイギリス国防省から公式発表されておらず、その真偽は不明です。

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