ロシア軍はSu-34とSu-24から成るスペツナズ飛行隊「ストーム」の創設を計画

ロシア軍はSu-34とSu-24から成るスペツナズ飛行隊「ストーム」の創設を計画
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ロシア空軍はウクライナで特殊任務を行うためのSu-34戦闘爆撃機やSu-24攻撃機からなるスペツナズ(特殊部隊)飛行隊の創設を計画しており、エリートパイロットを集めています。

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ロシアメディアVzgliadは、ウクライナの戦場で特殊任務を遂行するためロシア軍内に 「Storm(ストーム)」 と呼ばれる特殊部隊、いわゆるスペツナズが創設されると主張しています。部隊は戦闘機とヘリコプターで構成され、航空機二個飛行隊とヘリコプター一個飛行隊を構成する計画です。

ロシア退役軍人組織内部の情報筋の話として、 航空機二個飛行隊はSu-34戦闘爆撃機、Su-24攻撃機で編制、ヘリコプター飛行隊はKa-52またはMi-28といった攻撃ヘリコプターで編制される計画です。航空機の飛行隊は12機から16機、ヘリコプターの飛行隊は16機で構成されます。

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エリートパイロットの集まり

他のスペツナズがエリート隊員で構成されているように「ストーム」もエリートパイロットで構成する計画であり、陸海空軍の現役パイロットはもちろん、退役して間もない経験豊富なパイロットが対象となります。パイロットスキルで求められているのが「パイロット・スナイパー」 の称号を持つ者です。ロシア軍パイロットの階級資格制度によると、戦闘航空の最高レベルの専門技能は 「パイロット・スナイパー」 と呼ばれる称号です。パイロット・スナイパーの資格保持者は、飛行時間に関して一定の高い基準を満たしていることと、夜や悪天候といった困難な状況下で戦闘任務を遂行する能力によって区別されます。「ストーム」 にはこのパイロット・スナイパーの称号を持つ者が加わるとされています。この他、パイロット以外にも整備員といったエンジニアも必要であり、特殊ミッションを行う部隊という性質上、エンジニアも熟練工が必要ですが戦時中の最中、数百人に及ぶ高度な人材を新たに集め、編成するのは容易ではありません。

機体についても、集めるのは容易ではないと思われます。例えばSu-34戦闘爆撃機は1990年代に開発が始まり、2007年から本格運用が始まったロシア航空宇宙軍の機体のなかでは比較的新しい機体ですが、価格も1機あたり5000万ドルと高額です。ロシア軍は2021年時点で122機のSu-34保有していましたが、少なくとも、これまでに20機以上が撃墜、または墜落しています。特に最近は味方による撃墜や国内で墜落事故を起こすなど不祥事が多発しています。ロシア空軍の機体稼働率を考えると飛行可能な機体はそう多くありません。Ka-52攻撃ヘリも34機がウクライナで撃墜されています。

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Source

ВЗГЛЯД / Россия обрушит на ВСУ небесный «Шторм» :: Общество (vz.ru)

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