第二次世界大戦時の最強の戦艦8選

戦艦は強力な主砲と防御力を併せ持ち、数ある軍艦の艦種の中でも単独の戦闘能力は最強でした。航空機とミサイルの発展により、今でこそ戦艦は戦場から姿を消しましたが、その威風堂々とした姿から第二次大戦まで各国海軍を象徴するものでした。第二次大戦に活躍した各国の戦艦8選を紹介します。

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リットリオ級戦艦(イタリア)

大戦前に建造され、大戦中のイタリア海軍最強の戦艦。主砲は50口径の38.1cm(15インチ)砲、高初速で威力は口径以上があった。三連装砲3基の9門の主砲を持つ。スピードは30~31ノットと速く高速戦艦である。最初にリットリオ、ヴィットリオ・ヴェネトの二隻が建造され、その後、改良されたローマが建造されており、前の二隻とローマでは若干スペックが異なり、ローマ級とされることもある。4隻(1隻未完成)が建造され、ローマが撃沈、他も大きな損傷を負っている。

スペック(ローマ)

全長:224m
全幅:33m
満載排水量:45,963トン
スピード:31.5ノット
初就役:1940年5月6日

ピットロード 1/700 イタリア海軍 戦艦 ローマ 1943 プラモデル W183

同型艦

・リットリオ
・ヴィットリオ・ヴェネト
・ローマ(沈没)
・インペロ(未完成)

キング・ジョージ5世級戦艦(イギリス)

大戦前に建造した戦艦で大戦中に就役したイギリス海軍の戦艦としては最強といわれている。主砲の45口径Mark7 35.6cm(14インチ)四連装砲塔を二基を備え、一基の連装砲と合わせて10門の主砲を持つ。弾薬庫など主要機関部の装甲は300mm以上で、これは当時防御力最強といわれた大和に次ぐ防護力を誇っていた。同型艦は計5隻建造され、プリンス・オブ・ウェールズがマレー沖海戦で日本軍の航空攻撃によって撃沈されている。

スペック

全長:227m
全幅:31.5m
満載排水量:42,237トン
スピード:28ノット
初就役:1940年12月11日

タミヤ 1/350 艦船シリーズ No.10 イギリス海軍 戦艦 キングジョージ5世 プラモデル 78010

同型艦

・キング・ジョージ5世
・プリンス・オブ・ウェールズ(沈没)
・デューク・オブ・ヨーク
・アンソン
・ハウ

長門型(日本)

日本で建造され、戦前から大戦初期にかけて日本海軍の最強戦艦。1920年に就役した当時は世界最大、最速、最強の戦艦で、45口径の41cm(16インチ)砲を搭載した最初の戦艦で二連装砲4基の8門の主砲に26.5ノットのスピードは当時としては驚異的だった。その後、何度か近代化改修が行われ、就役から20年以上経たあとも、他国の最新鋭戦艦と能力はそん色なかった。長門と陸奥の二隻が建造され、長門は終戦まで生き残り、戦後は米国の核実験の標的艦となり沈没している。

スペック

全長:225m
全幅:34.6m
基準排水量:39,000トン
スピード:25ノット
初就役:1920年11月25日

ハセガワ 1/350 日本海軍 日本海軍 戦艦 長門 レイテ沖海戦 プラモデル 40073

同型艦

・長門
・陸奥(沈没)

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ノースカロライナ級(アメリカ)

軍縮条約によって廃棄されたフロリダ級に代わる弩級戦艦として建造された。当初は四連装の14インチ砲を搭載する予定だったが、日本が軍縮条約を拒否したことを受け、より強力な45口径のMk.6 41cm(16インチ)三連装砲3基の9門の主砲に変更された。二隻が建造され、ネームシップのノースカロライナは現在、「戦艦ノースカロライナ号博物館」としてノースカロライナ州に係留されている。

スペック

全長:227m
全幅:33m
満載排水量:44,800トン
スピード:28ノット
初就役:1941年4月9日

トランペッター 1/350 米海軍 戦艦 BB-55 ノースカロライナ プラモデル

同型艦

・ノースカロライナ
・ワシントン

サウスダコタ級(アメリカ)

ノースカロライナ級は武装こそ強力であった、防御力については満足するものではなかった。日本海軍の戦艦に対抗するべく16インチ砲にも対抗できる防御力を備える戦艦として設計され、且つノースカロライナ級よりもコンパクトに設計され、全長は15m短くなった。主砲はノースカロライナ級と同じ40.6cm三連装砲三基の9門の主砲を持つ。同型艦は4隻建造され、4隻とも終戦を迎えている。

スペック

全長:207m
全幅:33m
満載排水量:46,200トン
スピード:28ノット
初就役:1942年3月20日

ハセガワ 1/700 ウォーターラインシリーズ アメリカ海軍 戦艦 サウスダコタ プラモデル 607

同型艦

・サウスダコタ
・インディアナ
・マサチューセッツ
・アラバマ

リシュリュー級(フランス)

大戦中に建造されたフランス海軍最強の戦艦。主砲の45口径の38cm(15インチ)砲は大和以外耐えられる戦艦はない。四連装砲2基の8つの主砲を持ち、30ノットの高速戦艦。しかし、建造中にフランスがドイツに降伏したため、建造は中断、その後、未完成のままで戦闘を行っている。一番艦のリシュリューは英海軍と戦闘後、レジスタンス側に編入され連合国側になり、二番館のジャン・バールは米国との戦闘で大破、戦後に修理され完成する。三番艦のクレマンソーはドイツ軍に鹵獲され港の固定砲台として運用され、撃沈される。

スペック

全長:248m
全幅:33m
満載排水量:47,548トン
スピード:30ノット
初就役:

ピットロード 1/700 スカイウェーブシリーズ フランス海軍 戦艦 リシュリュー 1943/46 プラモデル W184

同型艦

・リシュリュー
・ジャン・バール
・クレマンソー(沈没)

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アイオワ級(アメリカ)

大戦中の米海軍最強の戦艦で米軍最後の戦艦。日本海軍の戦艦に対抗するために火力、速度、防御力全てにおいて高いレベルで設計されている。主砲は50口径のMk7 40.6cm(16インチ)三連装砲三基の9門の主砲を持つ。重武装、重装甲化され全長は大和も凌ぐ大きさだったが、スピードは32.5ノットと戦艦としては最速だった。計4隻建造され、どれも大戦中に就役したが、4隻はその後、約50年に渡って、米海軍の戦艦として任務を果たしている。4隻はどれも博物館として現存。ハワイにあるミズーリは退役後に映画『沈黙の戦艦』や『バトルシップ 』などに出演している。

スペック

全長:270m
全幅:33m
満載排水量:57,000トン
スピード:32ノット
初就役:1943年2月22日

タミヤ 1/350 艦船シリーズ No.29 アメリカ海軍 戦艦 BB-63 ミズーリ 1991年仕様 プラモデル 78029

同型艦

・アイオワ
・ニュージャージー
・ミズーリ
・ウィスコンシン

ビスマルク級(ドイツ)

ドイツ海軍最後の戦艦で、1940年に就役した時はヨーロッパ最強の戦艦で各国から恐れられた。ドイツらしい質実剛健なバランスのとれたデザインが特徴。主砲は47口径のSK C/34 38cm(15インチ)四連装砲4基の8門の主砲を持ち、スピードは31ノットの高速戦艦。一番艦のビスマルクは英海軍と激しい戦闘を行い手負いのまま退却するも追撃を受け、最終的400発以上の砲弾を受け大破、自沈した。二番艦のティルピッツは停泊中に航空攻撃を受けて沈没している。

スペック

全長:251m
全幅:36m
満載排水量:50,300トン
スピード:31ノット
初就役:1940年8月24日

タミヤ 1/350 艦船シリーズ No.13 ドイツ海軍 戦艦 ビスマルク プラモデル 78013

同型艦

・ビスマルク(沈没)
・ティルピッツ(沈没)

大和級

日本人なら誰もが知る日本海軍が誇る世界最強の超弩級戦艦。世界最強の主砲である45口径46cm(18.1インチ)砲は耐えれる艦船は当時無く、直撃すれば一撃必殺の威力を誇る。三連装砲3基の9門の主砲を持つ。防御力にも優れ最大410mmの装甲を持ち、大和は魚雷12本、武蔵は20本受けるまで沈まなかった。このような重武装と重装甲を持ちながらスピードは決して遅くない27ノットを有した。しかし、日本海軍の象徴でもあった大和、武蔵の両艦は戦闘では出し惜しみされ、その火力を発揮せず、これといった戦果も残すことなく、航空攻撃によって撃沈され、大艦巨砲主義の終わりを告げることになった。

スペック

全長:263m
全幅:39m
満載排水量:72,800トン
スピード:27ノット
初就役:1941年12月16日

タミヤ 1/350 艦船シリーズ No.30 日本海軍 戦艦 大和 プラモデル 78030

同型艦

・大和(沈没)
・武蔵(沈没)

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