”アッラー、アクバル”はテロリストの言葉ではありません!本来の言葉の意味は?

叫ぶと殺されることもある”アッラー、アクバル”の本来の言葉の意味は?

フランス語が分からなくても「ボンジュール」は知っているし、ロシア語の「スパシーバ」は”ありがとう”という意味は何となく知っている。アフリカでの挨拶が「ジャンボ」というのうのも分かる。普段、全く触れない言語でも特定のフレーズは知っていたりするものだと思う。では、アラビア語で知っている言葉、フレーズはあるだろうか?今、アラビア語で最も知られているフレーズは「アッラー、アクバル!」ではないだろうか?だが、この言葉はテロリストや武装組織が叫ぶ言葉として、不本意な意味、暴力的な言葉で広まってしまっている。

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祈りや祝福を表す言葉

「アッラー、アクバル」(アラビア語:الله أكبر)の「アッラー(アッラーフ)」とはイスラム教の唯一神ヤハウェに対するアラビア語呼称のひとつであり、神を指す単語で、「アクバル」は”大きい”、”偉大”と意味になり、「アッラー、アクバル」は”神は最も偉大なり”という意味を持つフレーズだ。敬虔なイスラム教徒の多い中東ではよく耳にするフレーズで、イスラム教徒の一日5回のお祈りの呼びかけは、「アッラー、アクバル」を4回繰り返すことから始まる。他にも赤ちゃんが生まれた時や結婚式、サッカーの試合で勝った時など喜ばしい時やその反対の悲観する時、動物を屠殺する時にも使われるなど、中東のイスラム教徒の間では挨拶のように広く日常的に使われる言葉だ。だが、トレイやゴミ捨て場な不純な場所では使用してはいけないというマナーはある。筆者も昔、中東に2カ月ほど滞在したことがあるが、「アッラー、アクバル」と「サラマレクム(こんにちは。平安あれ)」と耳にタコができるほど聞いた言葉だ。

「アッラー、アクバル」はテロリスト、武装組織の攻撃的フレーズと広まってしまっているが、実際は「こんにちは」など、一般的に使われる言葉なのだ。

ちなみにヤハウェは旧約聖書、新約聖書における唯一神で同じルーツを持つユダヤ教、キリスト教にとっても神であり、アラビア人キリスト教徒も「アッラー、アクバル」という言葉を使うので、イスラム教徒だけのフレーズという訳ではない。

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いつしかテロリスト、武装組織の代表的なフレーズに

そんな意味を持つ「アッラー、アクバル」というフレーズだが、武装組織やテロリストが攻撃する時、敵を撃破した時の歓喜の言葉として連呼する姿が映画やニュースに目にすることで、いつしか、この言葉は攻撃的、危険なフレーズとして非イスラム圏に広まってしまっている。イスラム教徒にとっての戦いの多くは聖戦(ジハード)である。イスラム教の教えを広めるため、異教徒、邪教を追い出すための戦いであり、アッラーのための戦いでもある。神の名の下、「アッラー、アクバル」と叫び、その攻撃、行為を神に捧げ、正当化している。

「アッラー、アクバル」と叫ぶと射殺されることも

テロリストが攻撃の最中、自爆をする前に「アッラー、アクバル」と叫んでいたと、欧米でのテロ事件の報道ではよく耳にする。実際、非イスラム圏の欧米などでは、街中で「アッラー、アクバル」と叫ぶことはテロの合図として認識されている。大声で叫ぶ者がいたら注意した方がいい。2017年にはベネチア国際映画祭を控えたベネチア市長のルイージ・ブルニャーロ氏が「アッラー、アクバルと叫んだ者は射殺する」と述べた。

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叫ぶと殺されることもある”アッラー、アクバル”の本来の言葉の意味は?
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