複座型のJ-20S戦闘機は3機のGJ-11無人機と連携、早期警戒、電子ジャマーと情報戦の脅威に

中国国営放送の中国中央電視台(CCTV)がJ-20戦闘機の複座型である”J-20S”戦闘機が3機のステルスドローン”GJ‐11”を引き連れ、飛行するアニメーションを公開した。これらのドローンは早期警戒や電子ジャマーを担うとされており、J-20S戦闘機は中国人民解放軍の電子・情報戦に使用されると噂されている。

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世界初の複座型の第5世代戦闘機

J-20

サウス・チャイナモーニングポストの報道によれば、中国の軍事情報誌の情報としてJ-20Sが電子ジャマー、または早期警戒機といった電子軍用機、偵察機に使用される可能性があると報じている。といってもそれをJ-20S自身が担うわけではない。

J-20S
J-20Sのプロトタイプ

J-20は中国人民解放軍が運用する最新鋭の第5世代ステルス戦闘機になる。そして、現在、開発中なのが2人乗りの複座型であるJ-20Sで、2021年10月に初めてプロトタイプが公開された。現在、第5世代戦闘機は米軍のF-22とF-35、ロシア軍のSu-57があるがどれも単座型のみしかなく、J-20Sが完成すれば世界初の複座型の第5世代ステルス戦闘機となる。アビオニクスが発展し、パイロットの負担が軽減されたのと、訓練シミュレーターの発達で最新機では複座型が不要とされるなか、なぜ、2人乗りの複座型を開発したのかというと、電子戦や情報戦のためとされ、それを行うためのウィングマンといわれる戦闘機と連携するドローンのオペレーターを搭乗させるためとされる。

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ドローンの役割

CCTVはJ-20Sと連携する3機のGJ‐11ステルス無人機のアニメーションを公開した。GJ-11のスペックはまだ明らかにはされていないが、3機のGJ-11にはそれぞれ役割があるとされる。1機はレーダーを搭載し、空中の標的を探知・警戒する早期警戒機としての役割だ。J-20Sにももちろんレーダーはあるが、無人機GJ-11の役割としては斥候としてJ-20Sよりも先行飛行して、索敵することになると思われる。仮に撃墜されたとしても、無人機であり、J-20Sは機体とパイロットを危険に晒すことなく、敵の攻撃位置を割り出すことができる。そして、二機目が電子ジャマーとしての役割とされ、妨害電波を発し、敵のレーダーや通信を妨害することになる。3機目の役割は不明だが例えば、早期警戒機と使用すれば索敵範囲は大幅に広がるし、攻撃兵器を搭載させるウェポンキャリアー的な役割をさせることも可能だろう。

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複座型になることで前列の操縦士は操縦に専念でき、後部座席の操縦士はドローンのオペレーションと、ドローンから送られてくる情報の確認、そして、それをすぐさま他の部隊に通信する。単座型では対応しきれないミッションを複座型にすることで実現する。おそらく、無人機にはAIが搭載され、ある程度のタスクは自律的に達成されるものと思われる。

戦闘機と無人機(ウィングマン)を連携するという計画はアメリカでも進んでおり、F-35戦闘機を開発製造するロッキード・マーティン社は人工知能(AI)を搭載した無人機・ドローンとF-35を連携するため開発計画に1億ドルの自己資金を投資することを今年9月に発表している。しかし、冒頭でも述べたようにF-35は単座型しかない。無人機にはAIが搭載され、自律的にタスクをこなすようだが、パイロット一人で対応できるのは不明だ。

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source

https://www.scmp.com/news/china/military/article/3197877/could-chinas-twin-seat-stealth-fighter-become-weapon-information-warfare

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複座型のJ-20S戦闘機は3機のGJ-11無人機と連携、早期警戒、電子ジャマーと情報戦を担うとされる
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