アメリカ空軍は、開発中の第6世代戦闘機「NGAD」200機と約300機のF-35ステルス戦闘機に自律飛行可能なAI無人機(CCA)を組み合わせることを計画しています。
アメリカの複数メディアの報道によればアメリカ空軍のフランク・ケンドール長官は3月7日、コロラド州で開催された米空軍宇宙軍協会の「戦争シンポジウム2023」で米空軍が200機のNGAD戦闘機と1,000機のAI無人機を配備する予定であると述べました。このAI無人機は”協力戦闘機”を意味する「Collaborative Combat Aircraft (CCA)」と呼ばれる無人戦闘機でAIを搭載し、有人戦闘機を補佐する忠実なる僚機”ウィングマン”です。米空軍の計画ではNGAD一機ごとにCCA二機が随伴します。更に300機のF-35にもCCAを組み合わせる予定です。この他、今年、お披露目されたばかりの次世代ステルス戦略爆撃機B-21 レイダーにもCCAを組み合わせることを検討しています。
1,000機のCCAの調達となるとNGAD、F-35以外の有人戦闘機であるF-15、F-16、F-22、A-10を合わせた総数よりも多いことになります。しかし、ケンドール氏は、CCAは有人戦闘機の能力を補完および強化するものであり、有人戦闘機の在庫計画に影響を与えることはないと述べました。つまり、CCAは有人戦闘機にとって代わるものではなく、あくまで、既存の有人戦闘機を強化することが目的です。
NGAD(Next Generation Air Dominance)プログラムは第5世代戦闘機F-22の後継となる第6世代戦闘機になり、有人機、ドローン、AIやセンサーなどが相互補完し、航空優位を獲得し、脅威を回避するためのシステムファミリーを開発する計画になり、2022年6月から正式な開発段階に入り、2030年代の就役を目指しています。F-35戦闘機を開発製造するロッキード・マーティン社は人工知能(AI)を搭載した無人機・ドローンとF-35を連携するための開発を進めています。
Image Lockheed MartinF-35戦闘機を開発製造するロッキード・マーティン社は人工知能(AI)を搭載した無人機・ドローンとF-35を連携するため開発計画に1億ドルの自己資金を投資します。[adcode][…]
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