米海軍は沖縄沖で墜落したシーホークを世界記録となる水深5800mから回収しました

米海軍は沖縄沖で墜落したシーホークを世界記録となる水深5.8kmから回収しました
Photo US Navy

アメリカ海軍は今月22日、沖縄沖に墜落したMH-60Sシーホークヘリコプターを水深5,814mの深さから回収し、最も深い水深から航空機を回収する記録を更新しました。

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MH-60Sシーホーク
Photo US Navy

墜落したシーホークは昨年2020年1月25日に、沖縄本島の東側約170キの沖合を飛行中に乗員5名を乗せ墜落。米海軍の第7艦隊旗艦「ブルーリッジ(LCC-19)」、強襲揚陸艦「アメリカ(LHA-6)」、米空軍、航空自衛隊、海上自衛隊、海上保安庁が捜索救助に参加。5名は機体の沈没前に機外に脱出し、2名が米海軍のMH-60Sに、3名が航空自衛隊のUH-60Jによって救助され、全員が助かりました。

海軍は事故の原因調査のため、海底に沈んだ機体の回収を計画します。米国太平洋軍司令部の要請により、海軍海洋システムコマンド(NAVSEA)の救助およびダイビングのスーパーバイザーのSUPSALVは、昨年春の北太平洋作戦中にサイドスキャンソナーと写真を使って海底に横たわるヘリと残骸を見つけ記録していました。

深海遠隔操作無人探査機CURV-21

3月、SUPSALVは海軍安全センターの要請により、最大水深6,000mまでの深海救助要件を満たすことができる深海遠隔操作無人探査機CURV-21を持って現場に戻ります。

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SUPSALVのチームは、グアムで契約したサルベージ船と合流し、CURV及びディープリフトの巻取リールの積み込みを完了して出発。3月17日に事故現場に到着し、チームは回収作業を開始。水深5,814mからMH-60Sの回収に無事に成功し、SUPSALVは航空機回収の水深度の世界記録を更新しました。機体は水圧によって変形することはなく、原型を留めた形で回収されています。

サルベージ船は米海軍横須賀港に寄港し、そこでMH-60Sは米国への輸送のために荷降ろしされ、その後、軍の事故調査官によって原因調査が行われます。

「全体としてこの作業はテンポ良く進み、完全に成功しました」と、SUPSALVの深海プログラムマネージャーであるBryan Blake氏は述べています。「私たちの取り組みは、海軍の深海検索と回収の要件を実証しました。機体を回収し、事故の原因を特定できるようにする能力は、海軍航空の安全を確保する上で大きなプラスです。」

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Source
https://www.navy.mil/Press-Office/News-Stories/Article/2547079/us-navy-recovers-mh-60s-helicopter-from-record-depth/

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