アメリカ海軍は2023年度の予算法案の中で5隻のタイコンデロガ級巡洋艦を退役させることを明らかにしました。
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アメリカ海軍は、2023年年度の予算案の中で今後、退役させる予定の艦艇を公表。その内訳はフリーダム級沿海域戦闘艦8隻、ロサンゼルス級潜水艦2隻、着陸ドック船4隻、給油船2隻、遠征用移送ドック2隻、そして、タイコンデロガ級巡洋艦5隻になります。
海軍は1980年から1994年にかけて計27隻のタイコンデロガ級巡洋艦を建造し、そのうち21隻は現在も運用中とされていますが、その内5隻を2023年度中に退役させます。その5隻はUSSバンカーヒル(CG-52)とUSSモバイルベイ(CG-53)、USSサンジャシント(CG-56) 、USS レイク・シャンプレイン(CG-57)、USS ヴィックスバーグ(CG-69)になります。
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タイコンデロガ級巡洋艦とは
タイコンデロガ級巡洋艦は空母打撃群の防空能力を強化するために対空ミサイルを搭載する艦艇として1978年に建造が始まり、1983年に1番艦が就役します。その後、アップグレードにより、イージスシステム、弾道ミサイル防衛能力が追加、艦齢は古いもののミサイル巡洋艦として、攻撃、防御、双方において今でも高い能力を誇っています。船は両用即応艦隊、空母打撃群に組み込まれ、強力なレーダーと対空および対ミサイル兵器を活用して艦隊を保護します。現在、米海軍唯一の巡洋艦になりますが、同艦は今後、順次廃止され、最新戦闘システム「フライトIII」を組み込んだアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦、そして、次世代駆逐艦のDDGXに置き換えられます。
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