ウクライナ空軍は追加支援として先日、戦闘機や攻撃機の部品を受け取ったとされ、これにより、運用できる航空機が増加、空軍力は1か月前より増強されました。
アメリカの上級防衛当局者によれば、ウクライナ空軍は追加支援として航空機のスペアパーツを受け取り、それにより運用可能な20機の航空機を追加しました。ただ、細かな詳細は伏せされています。
開戦当初、ウクライナは各地の空軍基地と空港を奇襲され、航空戦力で圧倒的不利な状況に陥り、制空権を失いかけたゼレンスキー大統領は西側に航空機の支援を要求しました。ウクライナは旧ソ連製のSu-27、Mig-29戦闘機、Su-25攻撃機を使用しており、同じ機体を使用するポーランド、スロバキア、ブルガリアから70機が授与されるとウクライナ大統領府が発表するも、これは実現されず、その後、ポーランドが提供の意思を示すも、その提供の方法を巡ってアメリカと揉め、これも実現しませんでした。
mod ukraineヨーロッパ連合(EU)はウクライナの支援のために戦闘機を送ることを決定したが、ウクライナ政府の発表によると、その数はなんと70機にも及ぶようだ。+70 літаків для української […]
各国が航空機の提供に二の足を踏んでいたのは、ロシアが航空機の支援は参戦と見なすと恫喝していたからなります。しかし、それから状況も変わり、ロシアの残虐行為を目のあたりにした各国は支援を強めています。とはいえ、表立って航空機を支援すればロシアがどうでるか分からないので、今回、支援の方法を変えたものと思われます。
今回、スペアパーツの提供なので、あくまで機体そのものではありません。パーツの提供により、もともとウクライナ空軍が保有していて整備不良、パーツの不足で飛べなかった機体が飛行できるようになったとされます。しかし、もう一つ考えられるのが機体をバラして提供し、ウクライナ国内で組みたてた形です。これもグレーですが直接的な航空機の供与にはあたりません。
増強された航空機の内訳は不明ですが、Su-27、Mig-29、Su-25であるのは間違いないでしょう。ウクライナ空軍は戦闘機出撃の回数を増やしています。逆にロシア軍は撃墜と部品の不足により、稼働率が下がっているとされます。もしかするとどこかのタイミングで航空優位性が逆転するかもしれません。
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