米空軍のKC-10ビッグ・セクシー空中給油機の退役が決定

米空軍のKC-10ビッグ・セクシー空中給油機の退役が決定
USAF

アメリカ空軍のKC-10エクステンダー空中給油機、通称”Big Sexy”が来年2024年9月から順次退役することが決定した。

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KC-10エクステンダーは民間旅客機のマクドネル・ダグラス DC-10をベースに1970年代に開発された空中給油・輸送機で、1981年に米空軍に就役した。1950年代から運用が開始され、350機以上が配備されている主力のKC-135空中給油機よりも大型で約2倍の燃料を搭載、ミッションに応じてKC-135を補完する機体でもある。1979年~1987年にかけて60機が生産され、2010年代に近代化改修を実施、2022年時点で59機が運用されている。正式名はKC-10エクステンダーだがエレガントな翼を持つことから”Big Sexy(ビッグ・セクシー)”というニックネームが付けられている。KC-10は、1991年の湾岸戦争からアフガニスタン紛争、2002年のイラク戦争と1,300回以上の任務に就いてきた。

そんなKC-10も就役から既に40年が経過。米空軍は2022年度予算案でコスト削減のためKC-10を退役させる計画案を出していた。既に後継のKC-46ペガサスが2018年から運用されており、米空軍は128機のKC-46ペガサスを発注、最終的に179機の製造を計画している。KC‐46の配備に伴い、KC-10、KC‐135は順次退役していくが、KC-10よりも古いKC‐135は2030年まで運用が予定されている。KC-46はKC-10よりも積載量は低く、KC-10は77トンの貨物と160トンの燃料を運ぶことができ、最大離陸重量は265.5トン。それに対しKC-46は29トンの貨物と95.5トンの燃料を運ぶことができる。

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Source

https://www.dvidshub.net/news/437483/end-10

https://www.stripes.com/branches/air_force/2023-02-01/air-force-kc-10-retiring-9008591.html

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