1機2700億円のB-2戦略爆撃機が緊急着陸して破損

2021年9月時の事故の写真(USAF)

1機あたり20億ドル(2700億円)と世界で最も高価な航空機としてギネス記録に登録されているアメリカ空軍のステルス戦略爆撃機B-2 Spirit(スピリット)が緊急着陸して損傷した。

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Air Force amn/nco/snco

米空軍第509爆撃航空団のB-2ステルス爆撃機が、12月10 日、通常の飛行訓練中に誤動作を検知し、ミズーリ州のホワイトマン空軍基地に緊急着陸するも着陸に失敗し、翼が滑走路に接触、一方の翼が発火、その後、機体は滑走路を外れ、もう一方の翼が泥にはまって動けなくなった。基地の消防隊が出動し、直ちに消火、幸い、怪我人はいなかった。事故の原因は調査中だが、着陸装置に問題があったのでは推測されている。

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昨年も着陸に失敗して損傷

B-2は昨年9月にも同じホワイトマン基地への着陸時に失敗し、損傷している。この時は左主脚が損傷、機体はロールし、滑走路から右へ大きく外れ、左主翼が地面に接触し、損傷した。事故調査員会は事故から半年後の3月に左主着陸装置のロック リンク スプリングが、機体を維持するのに十分な圧力を提供できなかったことが原因と発表している。この時のB-2の修理費用は1,010万ドル(13.5億円)と見積もられている。

B-2 Spiritとは

USAF

1997年に米空軍で運用が始まったステルス戦略爆撃機。冷戦下、ソ連の防空網を突破するために開発された。ステルス性を最大限発揮するために尾翼を失くし、ブーメランのような形状のフライングウィングレイアウトを採用している。しかし、ソ連が崩壊し、ソ連の領空に入ることは無かった。当初、132機を生産する計画だったが、高性能化した機体はコストが上昇、当初、7億ドルだった機体価格は20億ドルまで上昇し、運用コストもバカ高く、結局21機の生産に留まっている。2008年に1機が墜落しており、現在の運用機体は20機。先日、後継機のB-21 レイダーが発表され、B-2はB-1共に2030年代の退役を予定している。

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Source

https://www.avweb.com/aviation-news/b-2-damaged-in-emergency-landing/

https://theaviationist.com/2022/03/18/weak-landing-gear-springs-caused-the-b-2-spirit-to-skid-off-runway-at-whiteman-afb-in-september/

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