米空軍はパイロットを引き留めるために日本円で最大450万円のボーナスを毎年払います

米空軍はパイロットを引き留めるために日本円で最大450万円のボーナスを毎年払います
Photo US Air Force

アメリカ空軍は慢性的なパイロットの人手不足を解消するために、最大12年間、ユニフォームを着ることを約束したパイロットにボーナスとして年間最大42,000ドル(日本円で約450万)を支払う事を約束します。

昨年、今年こそ新型コロナの影響で民間の航空重要は減っていますが、ここ数年、民間航空会社の間でも人手不足であり、より高い給与と飛行機会を求め多くのパイロットが軍を去って、航空会社に転職しています。
このボーナス制度は以前からありますが、ボーナスを受け取ることを条件に長期契約をしたパイロットは2019年で全体の44%と過半数にも至りませんでした。待遇をアップすることで人材の更なる流出をくい止めます。

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ボーナスの内容

ボーナスは資格、職種、契約年数によって異なります。ちなみに米空軍パイロットの平均給与は10万ドル前後(1050万円)とされています。

爆撃機、戦闘機、輸送機、特殊作戦および戦闘・捜索・救助固定翼パイロット

年間25,000ドル (契約期間5~7年の場合) または35,000ドル (契約期間8~12年の場合) 。5~7年間の契約の場合10万ドル、8~12年間の場合20万ドルの前払いを選択することもできます。

戦闘・捜索・救助用ヘリコプターパイロット

年間15,000ドル (5~7年契約) または25,000ドル (8~12年契約) 。

遠隔操作・無人航空機のパイロット

年間25,000ドル (5~7年契約) または35,000ドル (8~12年契約) 。8~12年間の契約の場合10万ドルの前払い選択することもできます。

戦闘システム担当官

年間15,000ドル (5~7年契約) または25,000ドル (8~12年契約) 。

空中戦マネジャー

5~7年間の契約で年間15,000ドル、8~12年間の契約で25,000ドル。

高額なパイロット訓練費用

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軍用機パイロットは他の兵種と違い、多大な訓練コストがかかります。F-16戦闘機の操縦資格のあるパイロットの基本的な訓練費用は560万ドル、F-22は1090万ドル。 B-1爆撃機のパイロットの訓練費用は730万ドル、B-52は970万ドルと見積もられています。軍用輸送機のパイロットの訓練費用はこれと比べると安価でC-17のパイロットで110万ドル、C-130Jは250万ドルです。偵察機と早期警戒管制機のパイロットの訓練には平均550万ドルの費用がかかります。一からパイロットを訓練するよりも、上のようなボーナスを提示して引き留めた方が、軍としては非常に安上がりとなります。

米国議会監査院(GAO)は米空軍のパイロットの需要とのギャップが拡大し続けていると警告しています。2016年には1,555人、2017年には2,000人、2018年には1937人、2019年には2,100人、2020年には1,925人のパイロットが不足していました。

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Source
https://www.airforcemag.com/pilots-could-be-eligible-for-up-to-420k-to-stay-in-service/
https://www.airforcetimes.com/news/your-air-force/2020/07/10/fewer-pilots-took-aviator-bonuses-in-2019/

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