軍葬に参列した兵士は自殺率が増加すると米軍が警告

軍葬に参列した兵士は自殺率が増加すると米軍が警告

最近行われた米軍の自殺防止フォーラムで、米陸軍のクリスティン・ベル大尉が、軍葬に頻繁に参列する兵士の自殺率が高くなっていると警告しました。

sponser

Militaly.comの報道によると、この報告は第97輸送中隊の指揮官のベル大尉の自身の経験に基づいたものであり、2020 年1 月から3月にかけて、大尉は軍葬に44人の兵士を割り当て、彼らは合計52回の軍葬に参加しました。2020年6月、大尉が配属した兵士の一人である軍曹が自殺しました。「弔辞を述べた後の父親との会話が、軍曹に深い感情的な影響を与えたことは知っています。」と大尉は述べました。また、2020年、大尉が所属するバージニア州フォートユースティス陸軍基地では自殺によって合計5人の兵士の死亡が記録されましたが、大尉によると、5人のうち3人は、大尉が任命した軍葬に参加していました。これらの報告は軍指導部にとっては驚愕の数値です。

米軍では戦死の有無、現役退役に関わらず、国を守り、国に尽して亡くなった兵士は軍葬の対象となっており、国と軍によって葬儀が営まれます。つまり、アメリカでは思っている以上に軍葬が行われています。

大尉は軍葬の参加が兵士にとって危険性があるかどうかを判断するために全兵士に対して義務的な6ヶ月間の行動評価を実施するよう陸軍に提案しました。しかし、米国防総省自殺予防局の最近の報告では、軍葬に出席することが、主要な米軍サービスの自殺率を高める可能性があることを示してはいませんでした。

新型コロナの流行の前に米国防総省が発表した2019年の軍の自殺報告書によると、2019 年には344人の現役軍人が自殺。これは2018年の326人から増加しています。米軍人10万人あたりの自殺率は25.9人であり、米軍が2000年に自殺者数の追跡を開始して以来、最高の水準です。

sponser

Source
https://www.military.com/daily-news/2021/05/30/frequent-military-funeral-duty-may-increase-soldiers-risk-of-suicide-officer-warns.html

sponser
軍葬に参列した兵士は自殺率が増加すると米軍が警告
フォローして最新情報をチェックしよう!