ウクライナ、再びセヴァストポリの黒海艦隊を狙うも、攻撃に失敗

ウクライナ、再びセヴァストポリの黒海艦隊を狙うも、攻撃に失敗
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ウクライナ軍は20日、クリミア半島の港湾都市セヴァストポリの黒海艦隊を標的とした大規模なミサイル攻撃を行うも失敗に終わった。セヴァストポリは13日に攻撃受け、二隻の大型艦の損失を受けて、同地域の防空網を強化していた。

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13日水曜、クリミア半島の港湾都市セヴァストポリにある造船施設が攻撃を受け、ロシア海軍は潜水艦1隻、揚陸艦1隻の2隻の艦艇が損傷する大損害を被った。[adcode]#Ukraine: Tonight in Crim[…]

クリミア・セヴァストポリが攻撃を受けロシア海軍のキロ級潜水艦、ロプーチャ級揚陸艦が損傷

ウクライナ軍は先日13日にクリミア半島の港湾都市セヴァストポリに11発に及ぶミサイル攻撃を実施。この攻撃によって、ロシア海軍黒海艦隊はドックで修理受けていた改キロ級潜水艦とロプーチャ級揚陸艦という二隻の大型艦を失った。ユーロアジアンタイムズの報道によれば、ウクライナはこの攻撃を再現すべく、一週間後の20日に同都市に大規模なミサイル攻撃を実施した。前回は空がまだ暗い未明に行われたが、今回は虚を突くことを狙ったのか、昼間に行われた。攻撃には巡航ミサイルの「ストームシャドウ/SCALP」を搭載した11機のSu-24M戦闘爆撃機が参加。飛行隊はフメリニツキー地域のスタロコンスタンチノフ空軍基地から離陸し、ミサイルの発射地点である南部のオデーサ州とムィコラーイウ州の州境界まで低空で飛行したと伝えられている。2機のSu-24Mはさらに南下し、二番目の発射地点であるヘルソン州との州境に近いオチャコフまで飛行した。

発射地点に到着すると8発のミサイルと3発のスタンドオフデコイジャマーの「ADM-160 MALD」を発射。しかし、今回は前回の攻撃の再現とはならなかった。5発は途中、パーンツィリ-S1防空ミサイルシステムによって迎撃される。残りの3発はセヴァストポリ近郊で迎撃された。ロシア軍は13日のミサイル攻撃で大損害を受けた事で、ウクライナ南部ヘルソン、クリミア半島の防空網を強化していた。

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クラスハ4電子戦システム
クラスハ4

まず、前線であるヘルソンに強力なクラスハ4電子戦システムを配備。ヘルソン及び、クリミアへのミサイル攻撃が予測される空域をカバーしていた。クラスハ4は航空機やミサイルのレーダー機能を妨害したり、無人機の電波を妨害するために開発された対空電子戦(EW)兵器。システムは移動式で配置場所を選ばない、対AWACS、対衛星(GPS)の電波妨害能力も有し、有効半径は最大300kmを有する。クラスハ4によりミサイルの誘導機能を混乱させ、さらに標的となる可能性のある施設の周囲にはエアロゾル(スモーク)を生成できるシステムを配備、これはスモークによって標的を遮蔽隠蔽する。ストームシャドウ/SCALPの終末誘導は赤外線画像認識なのでこれを妨害できる。これらが実際に功を奏したのか不明だが、ミサイルは一発も標的に当たらず、攻撃は失敗した。しかし、ウクライナ軍は20日水曜、クリミア半島セヴァストポリ近郊のロシア黒海艦隊の指揮所に対する攻撃に成功したと発表しているが確認できていない。

13日の攻撃では11発中、3発が着弾して、二隻の船を破壊していた。

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Source

https://www.eurasiantimes.com/ukraines-biggest-ever-storm-shadow-attack-fails-miserably/

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