ウクライナの英雄で空軍のパイロットだったOleksandr Kukurba(オレクサンドル・ククルバ)少佐が7月26日、100回目の出撃で戦死した。28歳だった。
Файної середи, панове!#ВПС #ЗСУ
— Злий Конопляний Джмелик (@DimSel007) June 2, 2021
🎥Олександр Кукурба pic.twitter.com/N8lHxHoOng
オレクサンドル少佐は7月26日、ちょうど100回目となる出撃に出るが、敵との戦闘の末、撃墜され、戦死した。空中戦なのか、地上からの攻撃なのかは不明だ。
ウクライナ空軍第299戦術航空旅団の主任で諜報部長、Su-25攻撃機のパイロットであったオレクサンドル少佐は同旅団のエースパイロットになり、当初、劣勢であった空の戦い中でウクライナの主権と領土を護るために勇敢に戦ったことを称え、ウクライナの軍事賞である「ボフダン・フメリニツキー騎士団」メダルを2度、そして、4月にはゼレンスキー大統領から最高の栄誉「ウクライナの英雄(ゴールドスター)」を受け取っていた。
撃墜リスクの高いSu-25
Su-25は1970年代にソ連で開発された地上攻撃機。アメリカのA-10サンダーボルトと双璧を成す攻撃機と言われており、現在、世界で最も利用されている攻撃機になる。攻撃機は基本、近接航空支援、地上攻撃用に開発されているため、運動性は高くなく、空中戦には弱い。その上、地上近くを飛行するためMANPADSに攻撃されるリスクも高い。そのため制空権の取れていない空域での利用は撃墜リスクが高く、ロシア軍の戦闘機、防空ミサイルに会敵する機会がある中で出撃するのは自殺行為とも言われている。ウクライナ空軍は同様の機体であるSu-24と合わせ、これまで少なくとも17機が撃墜されており、戦闘機より撃墜数が多い。しかし、それはロシア空軍も同様であり、16機のSu-25が撃墜されている。
Video posted by Ukraine's Air Force showing Ukrainian Su-25 attack aircraft firing rockets.https://t.co/QrA1obGvGG pic.twitter.com/Mm8ezZGtpM
— Rob Lee (@RALee85) July 19, 2022
そのような中でオレクサンドル少佐は99回帰還してきたことになる。彼は100回の出撃で20を超える戦車、約50の装甲車両を含む戦闘ユニット、および300を超えるロシア兵を破壊してきた。
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