ウクライナ国防省情報総局は新しく開発された低コスト偵察ドローン「SpyGun」を前線に配備したことを発表しました。
ウクライナ国防省情報総局(GUR)のプレスリリースによると、ウクライナ製の新しいSpyGun偵察用無人航空機(UAV)は後方でのテストを行った後、実戦テストのために前線の戦闘地域に移された。
Spygunは起業家でボランティアのユーリイ・ホリクとテニス選手で、現在はウクライナ軍の軍人であるセルヒイ・スタホフスキイの主導で、ウクライナの技術者とデザイナーによって開発された。システムは2機のSpygunと地上管制局で構成されている。一見簡易的なUAVに見えるがテレメトリデータを制御および受信する機能を備えた長距離通信および無線制御システムを搭載。干渉、電子戦に対する高い防御力を備え、通信範囲も広く、基地局からの運用範囲は最大50kmと広く敵の重砲の射程外から広域を偵察する。また、離陸地点への自動帰還機能を搭載しており、仮に通信範囲外、電波をロストしても帰還できる。また、高い空力特性により、エンジンを切った状態で選択したルートを滑空移動できるため、帰還時はバッテリーを節約できる。
シンプルな船体設計により、製造コストは安く、短期機関で量産が可能で簡単に組み立てができる。骨組みだけのスケルトンボディは外観的、物理的なステルス性も持ち合わせている。ドローンにはGoProといった2つの民生品カメラが搭載されている。
その他スペック
飛行時間:120~160分
最大飛行高度:1,500メートル
運用高度:500~600メートル
飛行速度:90km/h
Source
https://gur.gov.ua/en/content/rozvidnyky-testuiut-novyi-ukrainskyi-bezpilotnyk.html