ウクライナ海軍がロシア海軍の大型戦車揚陸艦オルスクを破壊

ウクライナ海軍は3月24日の朝、ロシア軍の管理下にあったベルジャンシク港でロシアの大型戦車揚陸艦「Orsc(オルスク)」を破壊したと発表しました。

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ウクライナ海軍は24日朝、公式Facebookに「おはようございます、私たちはウクライナから来ました! 🇺🇦🇺🇦🇺🇦占領されたロシアのベルディャンスク港で、占領者の黒海艦隊の大型艦オルスクが破壊された。ウクライナに栄光あれ!」と投稿。

投稿された映像には誘爆と思しき激しい爆発が見えます。艦船を破壊と言っても海戦ではなく、港に停泊してあった船を弾道ミサイルの攻撃によって破壊した形になります。ウクライナも弾道ミサイルを保有しており、侵攻前には自走式戦術弾道ミサイルシステム「OTR-21 トーチカ」90基を保有していました。船は完全に沈没したようで、港湾施設はしばらく使えなくなるでしょう。爆発後、2隻のロプーチャ級揚陸艦が港から離れており、この2隻も損傷をうけているようです。

ベルジャンシクは南部の都市マリウポリとメルトプルとちょうど中間に位置し、アゾフ海に面する港町です。ロシア国営メディアによれば同港は南部に展開するロシア軍の最前線に武器、弾薬を補給・供給する兵站上重要地点になり、第8連合軍とロシア海軍黒海艦隊に囲まれ、包囲されています。ここを破壊したということはロシア軍の海運補給に大きな打撃を与えたことになります。

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津軽海峡を通過した船と同型艦

破壊された船は「プロジェクト1171大型揚陸艦」と呼ばれる船で、先日3月9日に津軽海峡を通過したロシア海軍太平洋艦隊にも同型艦がいました。1960~1970年代にかけて計14隻が建造され、4隻が現役です。排水量3400トン、最大1000トンの貨物を運ぶことができ、最大20両の主力戦車、または45両の装甲兵員輸送車、50台のトラック、および300〜400人の上陸要員を収容できます。現在、黒海に通じるボスポラス海峡とダーダネルス海峡をトルコが封鎖しており、ロシア海軍は船を消失しても補充することはできません。

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