ウクライナ海軍の新造艦ヘーチマン・イヴァン・マゼーパは2024年に就役か

ウクライナ海軍の新造艦ヘーチマン・イヴァン・マゼーパは2024年に就役か

トルコ海軍のペンディク海軍工廠でウクライナ海軍向けに建造されているエイダ級コルベット艦「ヘーチマン・イヴァン・マゼーパ」。既に進水も終えており、順当に行けば2024年にウクライナ海軍に就役するとウクライナ国軍海軍司令官オレクシー・ネイジパパ中将がウクライナ国防省メディアの取材に答えた。

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ウクライナ国防省オンラインメディアArmyinformの取材に答えたネイジパパ中将はトルコで建造中のエイダ級コルベット艦「ヘーチマン・イヴァン・マゼーパ」はすべて計画通りに、さらには予定よりも前倒しで進んでいると答え、艦に使用される予定の武器はすべて適時に引き渡される予定で、来年にはウクライナ海軍に加わるはずだと述べた。もし現実すればウクライナ海軍待望の最新鋭艦になる。

ウクライナ海軍の旗艦であったフリゲート艦のヘーチマン・サハイダーチヌイはロシアによる侵攻が始まって直ぐに鹵獲されるのを防ぐべく、自沈させており、ヘーチマン・イヴァン・マゼーパが就役すればウクライナ海軍の新たな旗艦になる予定だ。

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エイダ級コルベット艦ヘーチマン・イヴァン・マゼーパ

エイダ級コルベット

エイダ級(Ada-class)コルベット艦はトルコが建造する戦闘艦で、2020年12月にウクライナ政府は2隻を注文。その後、4隻に拡大され、1隻がトルコで建造、3隻はウクライナのムィコラーイウのオケアン造船所でライセンス生産する契約を締結。「ヘーチマン・イヴァン・マゼーパ」はトルコで建造されている1番艦となる。2021年9月に起工され、2022年10月2日に進水。船体は完成しており、あとは内装と海上試験を残すだけ。戦争中でなければ、2022年末にウクライナ軍に引き渡され、ウクライナ国内で残りの工事が行われる筈だった。

エイダ級は沿岸域での対艦・対潜任務を目的したステルス・コルベットで、主な武装として76mm単装速射砲1門、艦対艦ミサイル8基、RAM近接防空ミサイルシステム1基、短魚雷発射管2基を搭載。発射可能な対艦ミサイルはウクライナ製のネプチューン、西側のハープーンとNSM、トルコ製のアトマカがある。魚雷にはイタリアとフランスが共同開発した対潜水艦誘導魚雷MU-90を搭載し、ウクライナ海軍に数少ない対潜攻撃能力を持つ艦になり、対潜任務に必要な音響・水中ソナー、船体後部には対潜哨戒ヘリNH90の発着が可能な飛行甲板を完備。

トルコ製のアドベント戦闘管理システムを搭載し、戦術ネットワークとリンクし、水中を進む潜水部隊と途切れない通信機会を提供する。

全長は99.56m、排水量は2400t、乗員は最大106名。最大速度は29ノット(53km/h)、15ノットで6,482kmを連続航行する。

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ウクライナ海軍のエイダ級コルベット艦ヘーチマン・イヴァン・マゼーパが完成間近、でも引き渡せるのか?
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Source

Флагман ВМС України корвет «Гетьман Іван Мазепа» має увійти до складу українського військового флоту наступного року – АрміяInform (armyinform.com.ua)

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