アメリカの軍需企業ノースロップ・グラマン社は4月8日、Manta・Ray(マンタ・レイ)として知られるフルサイズの無人潜水機(UUV) プロトタイプの組み立てを完了したことを発表しました。
Northrop Grumman Completes Assembly of Manta Ray Uncrewed Underwater Vehicle
UUVの新しいクラスであるこの超大型グライダー無人潜水機は、現場での人的リソースを必要とせず、長時間、長距離対応、ペイロード能力を含む無人機による海底ミッションを運用するために、2020年に米国防高等研究計画局 (DARPA) 主導のもと始まったプログラムです。
DARPA’s Manta Ray program enters a new phase where full-scale #unmanned vehicles will demo innovative underwater techniques for long-duration #autonomous #ocean missions. @northropgrumman and @Martindefense are prime contractors. https://t.co/BiqpM9NI8U pic.twitter.com/odUXdNvf7m
— DARPA (@DARPA) December 20, 2021
名前が示すように機体デザインは海中生物のマンタ、エイのような平べったいひし形に近いデザインになっています。このUUVは従来の有人ミッションとは異なり、マンタ・レイは人間のアクセスが制限または不可能な遠隔の海底環境でも航行および運用できるよう設計されており、これにより、科学研究、環境モニタリング、軍事用途に新たな可能性が開かれます。主な特徴の1つがモジュール設計であり、サイズはまだ明らかにされていませんが、無人機は分解して標準の輸送コンテナに搭載可能で、作戦現場での組み立てが可能です。この柔軟性により、陸・海・空の輸送プラットフォームを駆使して世界中どこへでも迅速な展開が可能で、海中ミッションをサポートし、多様な海底環境での運用を可能にします。ノースロップ社はマンタ・レイがメンテナンスや燃料補給を必要とせずに長時間、長距離の海中・海底ミッションを可能にし、物資を運ぶことができると謳っています。米海軍は2029年から2033年までの間に最初のマンタタイプのUUVを手に入れる予定です。