米空軍のB-1Bランサー戦略爆撃が着陸中に墜落、乗員は全員脱出

米空軍のB-1Bランサー戦略爆撃が着陸中に墜落、乗員は全員脱出
USAF

アメリカの複数メディアの報道によれば、アメリカ空軍の戦略爆撃機B-1Bランサーが着陸中に墜落した。

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現地時間4日木曜の午後5時50分、サウスダコタ州のエルズワース空軍基地第28爆撃航空団所属のB-1Bランサー戦略爆撃機が訓練中、同基地に着陸を試みている間に墜落した。当時、機体には4人が乗員していたが、墜落前に全員脱出した。

空軍の声明では「B-1Bは着陸しようとして墜落した」と書かれている。墜落と言っているので機体が接地前する前に事故が起きた可能性が高い。事故後の様子と見られる写真がSNSには上がっており、事故機が滑走路外にあるのが確認できる。

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また、事項当時、基地から爆発と思しき閃光が上がるのが確認されている。機体の損傷の程度は明らかにされていない。声明では「乗組員4名全員が安全に脱出することができた。乗組員のうち3名は軽傷のため基地内で治療を受け、その後、解放され、航空士1名は命に別状はないが現在地元の病院で治療を受けている。」と述べている。

事故当時、飛行場の自動気象通報装置は、雲が低く氷点下の気温で視界不良を示していた。事故原因については現在、空軍が捜査を担当している。

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B-1B Lancer

B-52の後継機として1970年代にB-1Aランサーが開発される。その後、マルチミッションプラットフォームとして設計されたB-1Bが1986年に就役。当初は通常兵器に加え戦略核兵器も搭載できるように設計されていたが、1991年にソ連と調印した戦略核兵器削減条約(START)に基づいて1994年にはB-1Bが核作戦任務から除外された。

B-1ランサーは計104機が生産されが、2021年に15機が退役し、現在、運用状態にあるのは半数以下の42機。機体寿命の平均が34.5年の同機は2030年代初めには全機が機体寿命を迎える予定で全機退役する予定だ。

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