米海兵隊の攻撃ヘリAH-1Wスーパーコブラが引退

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アメリカ海兵隊は先日、34年以上使用してきた、攻撃ヘリコプター 「Bell AH-1W Super Cobra」 を正式に退役させました。このヘリコプターはベトナム戦争時代に活躍したAH-1コブラの発展型で1986年から海兵隊で運用されていました。

AH-1Wスーパーコブラは、2020年10月14日にニューオーリンズ海軍航空基地のサンダウン飛行に参加し、34年間、933,614時間に及ぶ飛行時間に終止符を打ちました。

スーパーコブラはAH-1コブラの発展型としてベトナム戦争後に開発が進められます。当初はAH-1 T+と名付けられ、1983年に初飛行、1986年に海兵隊で運用が始まり、1998年までに延べ179機が供給されました。1990年の湾岸戦争で初めて実戦導入され、「砂漠の嵐作戦」や2001年のアフガニスタンでの「不朽の自由作戦」で使用されてきました。海兵隊の地上機動部隊の待機飛行支援機として攻撃受ける海兵隊の地上部隊を上空から近接航空支援したり、地上攻撃部隊の配置調整にも使われ、戦場の上空を旋回しながら砲兵や迫撃砲の位置を位置を指示します。

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スーパーコブラは、サイドワインダー空対空ミサイルとサイドアーム対レーダーミサイルの両方を装備した最初の攻撃ヘリでした。AIM-9Lサイドワインダーは全方位の短距離空対空ミサイルで射程は15kmです。AGM-122サイドアームはレーダー施設の電波を探知する小型のミサイルで射程は15km以上です。この他にもヘルファイアミサイルや20mmガトリング砲やロケット砲などを装備し、敵の地上部隊にとっては非常に脅威でした。

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AH-1Zヴァイパーへ

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2006年から新しいAH-1Z Viper(ヴァイパー)に徐々に切り替えられており、海兵隊の攻撃ヘリはヴァイパーが主力となります。スーパーコブラのアップグレード版になりますが、スーパーコブラの2枚刃から4枚刃に増え、より高速で、装甲は強化され、より多くの兵器を搭載、オールグラスコックピットを備え、戦闘距離は伸び、アウトレンジからの攻撃も可能になるなど、多用途での任務遂行が可能になっています。

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https://www.marines.mil/News/Marines-TV/videoid/769755/

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