米海軍、自信喪失を理由にオハイオ級原子力潜水艦艦長を解任

米海軍、自信喪失を理由にオハイオ級原子力潜水艦艦長を解任
US Navy

アメリカ海軍は25日月曜、オハイオ級原子力潜水艦アラバマの艦長マイケル・ライル氏を22日金曜に解任したことを発表した。海軍はその理由を”艦長が指揮能力の自信を失ったため”と述べている。

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マイケル・ライル氏
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マイケル・ライル氏は指揮能力に対する自信を失ったため、第9潜水艦グループの司令官であるニコラス・ティルブルック少将によってオハイオ級原子力潜水艦アラバマの艦長の任を解かれた。海軍の声明では、ライル氏が指揮官から解任された理由について、それ以上の情報は提供されていない。ただし、海軍は指揮官が 「最高水準の責任、信頼性、リーダーシップを維持することを期待しており、その基準に満たない場合、海軍は責任を問う」 と述べている。

オハイオ級は最大20発の核弾頭ミサイルを搭載できる弾道ミサイル原子力潜水艦でアメリカの核三本柱の一脚を構成している。主な任務は海中に潜み、アメリカに向けて核ミサイルが発射、若しくは発射される恐れがある場合に相手国に核ミサイルを発射する。これら核ミサイルを搭載した原潜の任務地域は軍事機密になり、船員も艦長と上級幹部と一握りしか把握していない。この見えない核により、アメリカの核抑止力の重要な一部を担っている。ミサイル潜水艦の司令官は、核兵器の運用を直接監視し管理するため、米軍の中でも核ミサイルを搭載する戦略爆撃機や地上の核ミサイルサイロの管理士官と並び最も厳しく監視されている役職の一つであり、核兵器を取り扱う際の要件、監視、資格剥奪のガイドラインが厳格に定められている。

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ライル氏は2004年に海軍に入隊し、ロサンゼルス級原子力潜水艦であるヒューストンとバッファローに乗艦し、2017年にオハイオ級原子力潜水艦ルイジアナの幹部として弾道ミサイル潜水艦に異動、2022年8月にオハイオ級の艦長に就任した。過去には横須賀米海軍基地に司令部を置く、第74任務部隊の司令官も務めていた。

米海軍は今年1月に2人の艦長、8月には大西洋艦隊即応センターの司令官を”指揮能力の自信を失ったため”として解任している。

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Source

https://www.navy.mil/Press-Office/Press-Releases/display-pressreleases/Article/3536607/uss-alabama-ssbn-731-commanding-officer-relieved/

https://www.military.com/daily-news/2023/09/25/navy-fires-commander-of-ballistic-missile-submarine-over-loss-of-confidence.html

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