米国はウクライナ軍のF-16戦闘機の運用上の制限を明かした

次はF-16戦闘機!?ウクライナが期待する次の軍事支援
USAF

今年夏ごろにウクライナ軍への供与が予定されているF-16戦闘機。その運用についてアメリカ国防省は超えてはならない運用上の制限「レッドライン」を提示した。

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ウクライナ国防省メディアArmyInformの20日の報道によればの米国防総省は、ロシア・ウクライナ戦争でのF-16戦闘機の使用に関して「越えてはならない一線」を示した。ウクライナのラジオ・リバティ記者のF-16の使用制限に関する質問に対し、米国国防総省報道官パトリック・ライダー氏は「西側諸国はウクライナによる、これらの航空機の使用は自国の主権領域内でのみとみなされている」と述べた。つまり、ウクライナの領空内でのみ、飛行及び、作戦行動がゆるされるということだ。パトリック・ライダー氏はF-16の供与について「これは、ウクライナの主権領土とウクライナの主権国境内の防衛に焦点を当てることを目的としている」と強調した。これらのアメリカの考えはロシアの侵攻当初から一貫しており、アメリカが供与する兵器でのロシア領内への攻撃は認めていない。そのため、アメリカは一環として長距離射程の兵器の供与は拒んでおり、昨年末に初めて供与された対地ミサイルATACMSは本来300kmの射程を持っているが、ウクライナに供与されたのは射程165kmと半分に制限されていた。領空内からF-16に搭載されたミサイルでロシア領土内を攻撃することもおそらく、レッドラインに抵触するものと思われる。

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F-16の最初の供与は夏ごろ

F-16は当初、2024年春ごろにウクライナに配備されると言われていたが、訓練の遅れや機体整備などもあり、今のところ、最初のF-16戦闘機6機が今年の夏までに早ければ6月にはウクライナに引き渡される予定であると報じられている。それまでに12人のパイロットがデンマーク、英国、米国で10か月の訓練を終え、実戦でF-16を操縦できるようになる見込みだという。今のところデンマークが16機、オランダが24機、ノルウェーが2機の計42機の供与が予定されており、供与数は不明だが、ベルギーが2025年にF-16を供与すると発表している。

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