海列車と聞くと漫画『ONE PIECE』に出てくるウォーターセブンの海列車を思い起させる。海上に半潜水で浮かんだレールの上、一見列車に見える蒸気船が走るといったものだ。米海軍とDARPA(米国防高等研究計画局)がそんな海列車を計画している。「Sea Train(シートレイン)」は海上にレールこそ引かないものの、いくつもの船を連結させて列車のような形で航行させるのだ。このように船を連結することによって、波への抵抗力を増すことができ、安定した航行と燃料の削減が可能になるという。
The BAA for our Sea Train program is out! Get in line with approaches that enable connected, connectorless, or in-formation unmanned surface vehicles to travel long distances. Responses due 2/20/20. https://t.co/5Tqe9niGGd pic.twitter.com/BSokKX3iF4
— DARPA (@DARPA) January 9, 2020
このプロジェクトは、無人船を使って計画されている。米海軍の無人艦船のプレゼンスは高まっており、遠隔操作が可能な小型船(CUSV)・中型船(MUSV)の開発プロジェクトは進んおり、既に大きな成果を見せており、今も様々なアイディアが開発されている。しかし、これらの船は船体が小さいため、波が激しい沖合や長距離移動が難しいという課題があり、船舶は小型のため積載できる燃料も限られており、作戦海域が制限されていた。
textronsystems空、地上では既に多くのドローン・ロボットといった無人兵器が登場しているが、海上においても無人兵器の開発は進んでいる。アメリカ海軍では無人の巡視掃海艇CUSV(Common Unmanned Surfac[…]
そこで米海軍の科学者や専門家はシートレインという構想を考え、複数の船を海上で連結して列車化することによって、波への抵抗力を増やすことと燃料の消費を抑えることを考えた。実現できれば他の艦船の助けを得ることになる自力で作戦海域までCUSV・MUSVを運搬できることになる。
https://beta.sam.gov/opp/cc8157fcd8e845f3b5d883fd517172c0/view