世界初!ウクライナ軍、自爆ドローンで飛行中のロシア軍Mi-8ヘリを撃墜、その一週間後にはMi-28を撃墜

ウクライナ軍は自爆ドローンでロシア軍のMi-8ヘリコプターを破壊した事を発表した。注目すべきは破壊されたMi-8が飛行中であった点だ。固定翼、回転翼含め、飛行中の航空機が自爆ドローンによって撃墜されたのは世界初だ。

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ウクライナ軍は7月31日、前線から50kmほど離れたロシア軍の支配地域であるウクライナ東部ドネツク州のドネツク市近郊にいたロシア軍のMi-8汎用ヘリをFPV自爆ドローンで攻撃した。Mi-8は完全に破壊されたようで、爆発炎上、テール部分が完全に折れた写真が公開されている。この破壊は世界初の自爆ドローンによる攻撃成功事例といわれている。自爆ドローンによるヘリの破壊はこれまで度々、報告されているが、それは、あくまで駐機中の静止目標だ。今回、破壊されたヘリはなんと飛行中だったとされ、固定翼含め、有人の航空機が飛行中に自爆ドローンによって破壊された事例は世界初になる。

実はこれまで、自爆ドローンによる飛行中のヘリの攻撃は何度か試みられていた。しかし、どれもニアピンであとわずかなところで攻撃を交わされる様子は動画でも公開されている。そもそも、飛行中のヘルコプターを自爆ドローンで撃墜するのは無理ゲーに近い。ヘリコプターは航空機としては低速だが、Mi-8の最高速度は200km/hを超え、巡航速度でも100km/h後半。Ka-52といった攻撃ヘリの最高速度は300km/h以上だ。その点、ウクライナ軍が最近多用するVRゴーグルを装着して操作する一人称視点(FPV)の自爆ドローンも高速と言われているが最高速度は100~150km/h程、その上、数kgの弾頭を搭載している。地上車両であれば追跡して攻撃することはできるが、飛行するヘリコプターを後方から追跡して攻撃する事は無理だ。飛行経路を先回りするか、ホバリング中や低速飛行時などを狙うしかない。

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では、今回、どうやって撃墜したかというと、どうやらMi-8ヘリは離陸中だった様子。つまり、静止目標に近い状態の時に攻撃できた。機体が地上から離れていれば飛行中だ。また、もう一点注目すべきなのが、攻撃された場所が戦線から約50km離れた地点であったこと。FPVドローンは通常、小型で航続距離も短く、遠隔操作できる範囲は数kmに限られている。ドローンを操縦するオペレーターも敵の攻撃範囲に居る必要性があり、何気にリスクがある攻撃方法ではある。50kmとなるとスタンドオフ攻撃になり、この距離をFPVドローンで攻撃するのは異例だ。長距離飛行可能な特別仕様の大型のFPVドローンと信号拡張アンテナを使用したのか、はたまた敵陣に潜入した工作員、レジスタンスの仕業なのか分からない。ロシア軍としても前線から50km離れていたことで油断があったのかもしれない。ウクライナ軍がもし、50kmの距離を攻撃できるFPV自爆ドローンを開発したのであれば、ロシア軍にとっては大きな脅威となるだろう。

更に8月6日にはFPV自爆ドローンによる、二例目のヘリコプターの撃墜が報告されている。ウクライナ軍は6日に国境を接するロシア南部のクルスク州に越境攻撃を行い、その際、Mi-28攻撃ヘリを破壊している。攻撃の瞬間とされるFPVドローンのカメラ画像が公開されており、FPVドローンがMi-28のテールローターの直前まで迫って映像が切れるが確認できる。

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世界初!ウクライナ軍、自爆ドローンで飛行中のロシア軍Mi-8ヘリを撃墜
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