「イエッサー」「イエス、マム」が無くなる!?米軍にも広がるジェンダーニュートラル

「イエッサー」「イエス、マム」が無くなる!?米軍にも広がるジェンダーニュートラル
US Marine

男性上官に対しては「Yes Sir(イエッサー)」、女性上官に対しては「Yes Ma’am(イエスマム)」といった軍での上官での返事。ジェンダーニュートラル時代、男女によって使い分けるこの使い方が無くなるかもしれません。

sponser

スチュワーデスが客室乗務員、看護婦が看護師という言い方になったように、男女という性別で使い訳が無くなった現代。男女の性差のいずれにも偏らないジェンダーニュートラルという考えは男性社会の軍にも求められている。

20日のマリーンタイムズ紙の報道によると海兵隊の新兵訓練キャンプ(ブートキャンプ)を統合する取り組みに関する新しい学術報告書で訓練教官に対する性別に特化した敬礼をやめることを推奨している。2020年に海兵隊から委託されピッツバーグ大学によって2022年に完成した長い報告書は、軍隊の半分がすでに訓練教官への性別による対応を廃止していることを指摘している。

「イエッサー」「イエス、マム」が無くなる!?米軍にも広がるジェンダーニュートラル
US marine

「陸軍、海軍、沿岸警備隊は統合された環境においてジェンダーの違いを事実上軽視している。」と報告書は述べている。「これらのサービスの新入社員は、‘Sir’や‘Ma’am’と言う代わりに、階級や役割を使用して教官を呼び、最後に姓を付ける。海兵隊の性別による返事の使い分けは新兵に最初に訓練教官の性別を考えさせ、その次に階級や役職を調べている。」

sponser

レポートを作成した研究者は中立的な呼び方を推奨し、「Sir」と「Ma’am」を捨てることは軍隊の文化を助けるだろうと示唆。ニュートラルな言い方は、不注意に気分を害したり、不協和音を引き起こしたりする可能性のある性別誤認の可能性を排除し、新兵に性別に関係なく、教官を尊重することの重要性を強調している。

海兵隊訓練・教育司令部の参謀長であるハワード・ホール大佐は、12月に軍の女性に関する国防諮問委員会で、海兵隊の指導部がこの問題を検討していると語っている。しかし、あくまでブートキャンプの話であって、海兵隊本体では「Sir」と「Ma’am」が使われており、ブートキャンプだけが切り離されることには懸念が上がっている。海兵隊は米軍6軍の中で最も女性の割合が少ない。

sponser

Why the Marine Corps may nix gender identifiers for drill instructors

sponser
「イエッサー」「イエス、マム」が無くなる!?米軍にも広がるジェンダーニュートラル
フォローして最新情報をチェックしよう!