中国の朱日和訓練基地には台湾やエッフェル塔を再現した施設があります

中国の朱日和訓練基地には台湾やエッフェル塔を再現した施設があります

中国北部、内モンゴル自治区奥深くに位置する中国人民解放軍の「朱日和訓練基地」。戦術訓練基地とも呼ばれるここは最新の設備が導入された中国最大の軍事基地であり、日夜、実戦を見据えた模擬演習が行われており、台湾侵攻の軍事演習も行われているされている。

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中国最大の軍事基地

朱日和訓練基地の前身は1957年に建設された戦車師団の戦術演習場でした。その後、中央軍事委員会によって軍の「第9次5カ年計画」の主要プロジェクトに採択され、1997年7月、中央軍事委員会は、将来のハイテク統合作戦のニーズを満たすために、朱日和訓練基地を最高の技術を備えた中国人民解放軍の最大の戦術訓練基地に拡大することを決定する。

訓練基地は、香港の陸地面積とほぼ同じ、香港島の13倍の1,066平方キロメートルの面積を擁し、これは中国、及びアジアの中でも最大とされる。かつては兵舎しかなかったこの基地には独自の病院と兵站施設、2012年には空挺師団、空軍用に空港も建設された。

高度な戦術訓練基地

基地はC4ISRと呼ばれる指揮(Command)、統制(Control)、通信(Communication)、コンピューター(Computer)の4つのCと、情報(Intelligence)、監視(Surveillance)、偵察(Reconnaissance)を備えたシミュレーションを可能とするように完全にコンピューター化されるなど、最新の設備を備えている。広大な敷地内には市街地や高速道路、空港、砂漠、山岳地帯といった多様な地形が再現されており、さまざまな戦闘シナリオをカバーすることができる。人民解放軍はここで敵味方に分かれて戦術模擬演習訓練を行っている。米軍、自衛隊をはじめ西側では、演習時の敵対勢力を赤軍とするが、赤色は中国、共産主義国を象徴する色であり、そのため、人民解放軍では青軍と敵対勢力している。演習での青軍はNATO軍と同様のコマンドシステムと戦術を採用している。米軍の高度な兵器を再現するため、青軍には97A式戦車、07式自走砲、早期警戒システムなど人民解放軍内でもわりと高度な兵器を配備する。演習には、市街戦だけでなく、核、化学、生物の模擬戦争も含まれ、戦車や航空機も使う大規模な者から、歩兵のみの市街地戦とCQCも行われる。

アメリカと中国の対立が激しくなる前の2005年9月27日には、今では考えられないがアメリカ、イギリス、フランス、ドイツなどを含む24カ国が参加した軍事演習「北刀2005」が開催されている。

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台湾侵攻のため模擬演習施設

中国の朱日和訓練基地には台湾やエッフェル塔を再現した施設があります
再現された総統府(Photo china.mil)

2014年12月に朱日和訓練基地にある建物が出現して物議を物議を醸す。それが台湾台北市にある中華民国総統府だ。日本でいう総理官邸であり、これは台湾侵攻、上陸後を想定した模擬演習を行っていることを如実に表している。その他にも台湾の台東空軍基地を模した施設も建設されていた。昨年末ぐらいまで、この施設はあったようなのだが、今、GooleMapを見ると更地になっており、それらしき建造物は見当たらないため、最近、取り壊されたようだ。また、エッフェル等を模したような塔が建っているがマップを見ても周辺に建造物は無く、ただの電波塔かと思われる。気になる人はGoogleMapを見て欲しい。

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Source
https://multimedia.scmp.com/2017/graphics/ZhuriheBase/index.html
http://eng.chinamil.com.cn/view/2019-05/13/content_9501757.htm

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