アメリカ陸軍が採用した超小型偵察ドローン「ブラックホーネット」

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BLACK HORNET

アメリカ陸軍は地上部隊の死角を排除すべくポータブルタイプの新しい超小型偵察ドローンを「BLACK HORNET(ブラックホーネット)」採用しました。これにより、上空からの支援なしに地上部隊は現場の偵察が可能になります。

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歩兵部隊専用の小型ドローン

BLACK HORNET

偵察ドローンというと、映画でみるような飛行機タイプの大型ドローンを思い浮かべる人も多いかと思います。それらドローンを操るオペレーターはドローンから数千、数万キロも遠く離れた基地に居ます。ドローンからの映像をもとにモニター越しにゲームのような操縦ストックで操縦しながら、高高度からカメラで地上を偵察して、情報収集、時には攻撃を行い、地上部隊を支援します。しかし、上空何万フィートからの偵察になるので、屋内や森林地域といった場所の偵察は難しくなります。
ブラックホーネットはその死角を補う手のひらサイズの超小型偵察ドローンです。歩兵部隊が携行、一緒に展開することを想定して開発されており、上空のドローンでは難しい死角、建物内などを偵察する為に開発されました。操縦するのはその場に展開する歩兵です

BLACK HORNET

地上の兵士たちは現場で身を隠しながらドローンを操縦し、数十、数百メートル先の情報を収集します。上空からの支援がなくとも敵に見つからずに素早い状況把握、情報収集が可能になります。操作は簡単で最小限の訓練で操縦が可能になします。

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スペック

BLACK HORNET

ブラックホーネットはノルウェーの Prox Dynamics社が開発し、その後、アメリカのFLIR Systems社に買収されます。
ドローンは空中センサーと地上センサーの隔たりを埋めるべく、最新のテクノロジーを採用しています。大型飛行ドローンと同等の状況把握能力をポケットサイズの超小型ドローンに収めています。 ほぼ無音で25分間飛行可能、赤外線暗視機​​能を搭載しており、昼夜関係なく、オペレータにライブ映像とHD静止画を提供します。

全長:166㎜
重量:33g
飛行時間:最大25分
速度:6m/s
風速:最大10m/sまで飛行可能
雨:降雨量2.5㎜まで飛行可能
操縦範囲:2km圏内
EO Video:640×480
EO Snapshot:1600×1200
Thermal Imaging Video:160×120
Thermal Imaging Snapshot:160×120

偵察用に小型化と秘匿性を高めた為、一般の撮影用ドローンと比べると解像度などカメラの性能は劣りますが、撮影用ではないので、近接偵察用としての撮影機能は十分すぎる程の解像度です。

BLACK HORNET

ブラックホーネットキット は”ハンドコントローラー”と”ディスプレイユニット”を備えた基地局と2台のドローンで構成されます 。それらを合わせると重量は1.3㎏になりますが、歩兵が携行する分に問題ない重さです。

市販もしくは、民間に販売される予定があるのかどうかは今のところ分かりません。 FLIR Systems社は日本にも支社があるので気になる方は問い合わせてみて下さい。

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出典: https://www.flir.jp/products/black-hornet-prs/

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アメリカ陸軍が採用した偵察ドローンが本当に小さくてなんか可愛い
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