米海軍が超小型無人艇「ADARO」を公開

米海軍が超小型無人艇「ADARO」を公開
Photo US Navy

アメリカ海軍は、南カリフォルニア沖での演習中において、新しいタイプの無人水上艇を公開しました。

ADAROと呼ばれるこの小型ドローンボートは、4月22日にサンディエゴ沖で行われた「無人システム統合戦闘問題21(UxS IBP 21)」の演習に参加、公開されました。UxS IBP 21は最も困難な作戦シナリオにマルチドメイン(多領域)の有人および無人の能力を統合することにより、戦闘上の利点を生み出すことです。演習でADAROは米海軍の最新の沿海域戦闘艦であるインディペンデンス級USSオークランド(LCS 24)と相互リンクして参加しました。

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米海軍が超小型無人艇「ADARO」を公開
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中小企業革新研究(SBIR)プログラムの下でSeaLandAireを開発したこの小型無人艇は、全長1mに満たず、重量は約9kgしかありません。ハイブリットエンジンを搭載し、静かで高速な航行が必要な場合は電気駆動に、長距離移動時は燃料を使用します。小型ながらその最大速度は25ノット(46km/h)、航続距離は230マイル(370km)にもなります。

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プラットフォームは、様々な任務と修理を容易にするためにモジュラーアーキテクチャで設計されており、任務に応じた機能の構成、新しい機能やパーツを迅速に統合することが可能になっています。ソフトウェアとハ​​ードウェアはどちらも使いやすいように設計されており、数分でセットアップおよび展開できます。操縦は遠隔操作と自律航行が可能です。

米海軍が超小型無人艇「ADARO」を公開
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ADAROは元々、爆発物処理技術者、海兵隊、特殊部隊を支援する目的で開発されました。ADAROは小型でステルス性が高く、フルモーションビデオ、センサー、フェーズドアレイ・アンテナを搭載しており、偵察任務を主としています。母艦から発進し、母艦の作戦能力を範囲を広げ、母艦を危険にさらすことなく、敵艦や沿岸、港に接近し情報収集を行います。時には上陸する海兵隊や特殊部隊随伴、先行して安全確認を行います。

関連記事:CUSV|米海軍が開発する無人巡視掃海艇

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Source
https://news.usni.org/2017/09/21/navy-racing-test-field-unmanned-maritime-vehicles-future-ships
https://www.thedrive.com/the-war-zone/40303/this-tiny-drone-boat-is-being-tested-during-the-navys-big-manned-unmanned-teaming-experiment
https://sldinfo.com/2021/04/unmanned-integrated-battle-problem-21-test-and-verify/

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