マークスマンとは?役割とライフル8選

マークスマンとは?役割とライフル8選

マークスマン(Marksman)とは選抜射手という意味になり、小隊の中でも射撃が早く正確な者、またはその為に訓練された兵士になり、一定の射撃スキル基準をクリアした歩兵になります。一般の歩兵の持つアサルトライフルの有効射程が300~600mのところ、マークスマンが装備するライフルはマークスマンライフル(SDMR)と呼ばれ射程800mと広い射撃範囲と精度を合わせ持っています。その正確な射撃と攻撃範囲で敵への先制射撃と味方を中距離から援護する役割を担っています。

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狙撃手との違い

狙撃手との違いがよく指摘されますが、狙撃手は通常、分隊とは別に単独で行動し、スポッターといわれる観測手と2人セットで動きますが、マークスマンは単独の行動は認められておらず、分隊と行動を共にします。
狙撃手の主な任務は偵察と観察、1000m以上離れたところからの長距離射撃による一撃必殺になります。使用する武器は装弾数5発ほどのボルトアクション式のスナイパーライフルが多く、連射ができず、敵との近中距離での交戦は不向きです。マークスマンは小隊と共に攻撃、拠点の制圧、敵の殲滅を行います。使用するライフルはセミオートのみの銃もありますが、最近はフルオート可能な銃も多く、装弾数もアサルトライフル並みの10~30発と近中距離での交戦も苦にしません。マークスマンは歩兵と狙撃手のちょうど中間のような役割になります。

マークスマンライフル

マークスマンライフル

マークスマンが使用する銃は分隊マークスマン・ライフルSquad Designated Marksman Rifle:SDMR)と呼ばれ通常の歩兵の銃とは違います。多くの兵が持つアサルトライフルは通常5.56x45mmNATO弾を使用していますが、マークスマンライフルでは7.62x51mmNATO弾と5.56x45mm弾よりも強力な弾丸を使用します。銃身のバレルも長いため、他の歩兵の持つライフルよりも威力があり、広い有効射程を有しています。しかし、補給の単純化・効率化の観点でいうと、他の兵と弾薬が違うため、戦場においては融通が利かないというデメリットもあります。
ライフルに付けるギアに関しても、正確な射撃を行うため、バイポッドの装着、光学機器に関しても、スナイパーライフルに装備されるような高倍率のスコープを装着するため、重量は増え、機動性は失われます。そのため、動きまわるというよりは固定した形で利用され、米海兵隊では分隊支援火器のようにフルオートによる火力支援を行う事もあります。

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マークスマンとは?役割とマークスマンライフル7選
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