ザ・シューター|合衆国に裏切られた孤高のスナイパー|映画レビュー

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ザ・シューター』というと昨年2018年にシーズン3で終了したUSAネットワークのテレビドラマが有名だが、このドラマはは2007年に公開された映画が基になっている。その映画の主演だったマーク・ウォールバーグがテレビドラマの製作総指揮を務めている。今回は映画版『ザ・シューター/極大射程 』を紹介する。

ザ・シューター/極大射程の評価

ストーリー   : 3
戦闘・アクション: 4

ザ・シューター/極大射程 (字幕版)

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作品概要

アフリカのエリトリアで偵察任務に就いていたアメリカ海兵隊武装偵察部隊(フォース・リーコン)所属の前哨狙撃兵のボブ・リー・スワガー(マーク・ウォールバーグ)。そこでの戦闘で相棒のドニーが命を落としてしまう。その際の政府と軍の対応に不信を抱いたスワガーは軍を除隊する。それから3年後、山奥で隠居生活送るスワガーのもとにジョンソン大佐が訪ねてくる。狙撃による大統領の暗殺計画が発覚し、事前に狙撃地点を割り出すためにスワガーの力を借りたいというものであった。スワガーは渋々引き受ける。大統領演説当日、スワガーは場所を割り出し、張り込むも狙撃が実行され、大統領の隣にいるエチオピア司教が狙撃されてしまう。これはスワガーに罪を着せるために巧妙に仕組まれた罠であった。狙撃後、スワガーに罪をなすり付け消すために送り込まれた警官に背後から撃たれるも辛うじて脱出。スワガーは自身の無実を信じるFBI捜査官メンフィス(マイケル・ペーニャ)と共に、陰謀の黒幕に軍で培った経験と狙撃技術で復讐をする。
監督は『エンド・オブ・ホワイトハウス』『イコライザー 』のアントワーン・フークア。主演は『ローン・サバイバー』『マイル22』のマーク・ウォールバーグ。

 

作品名ザ・シューター/極大射程
原題Shooter
公開日2007年
監督アントワーン・フークア
出演マーク・ウォールバーグ、マイケル・ペーニャ

ストーリー評価

ストーリーは嵌められた正義の主人公が黒幕の巨大組織に復讐するというよくある話。ストーリーどうこうよりも マーク・ウォールバーグ 演じるスワガーのサバイバル能力やその縦横無尽なスナイピングスキルを楽しむ映画。これを見ると特殊部隊上がりのエリートを怒らせちゃいけないとつくづく感じるノンストップアクションのエンターテイメント作品だ。ラストは話の流れとしてはすっきりしないが、最後までスワガー炸裂なのは気持ちがいい。

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戦闘・アクション評価

主人公であるスワガーは凄腕のスナイパー。ド派手な戦闘シーンは少ないが、映画の中では狙撃シーンが多く、スナイパー好きには堪らない映画になっている。いきなり冒頭からエリトリアでの偵察任務の狙撃シーンで始まり、ギリースーツを着込んだ狙撃手のスワガーと相棒のスポッターのドニー・フェン上等兵が高台から味方の進行を狙撃で支援する。その後も船上から手製のサイレンサーを付けた正確な狙撃や雪原の中で雪迷彩の狙撃は見もの。

スワガー使用するライフル

M40A3 (冒頭の狙撃シーン)
Cheytac M-200(山での狙撃練習と最後の審問時)
レミントン700(メンフィスが使用し、雪原シーンでもスワガーが使用)

スワガーは左利きなのだが、実は銃が実がすべて右利き仕様になっている。

マーク・ウォールバーグ が初めて本格的な軍人役を演じたのこちらの作品だったと思う。この前年には香港映画『インファナル・アフェア』をリメイクした『ディパーテッド 』でレオナルド・ディカプリオと共演して刑事役でアカデミー賞助演男優賞を受賞しており、まさに上り調子の時に主演した映画だ。今では『ローン・サバイバー』『パトリオット・デイ』など軍人、警官役ははまり役だが、その地位を築いた作品の1つでもある。

ザ・シューター/極大射程 (字幕版)

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