スナイパーが他の兵士より嫌われ憎まれる理由

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スナイパーが他の兵士より嫌われ憎まれる理由
Photo by Piotr Wilk on Unsplash

突然ですが皆さん、スナイパーはお好きですか? 私はどちらかというと嫌いです(これはオンラインゲームの中の話で軍やサバゲーでは違います)。 視界の中で撃ち合い、撃たれるの致し方ないと思えるのですが、姿が見えず、なかには全く動かず芋る人なんかもおり、いきなりアウトレンジからヘッドショットで1発でキルされるのが無性に腹立たしく思ってしまうのです。実はこれ、実際の戦場でも一緒で、スナイパーは他の兵士よりも憎まれ嫌われる存在なのです。

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スナイパーは憎まれる

スナイパーのイメージでいうとネイビーシールズの伝説的スナイパーを描いた『アメリカン・スナイパー』など、ハリウッド映画で描かれるスナイパーのイメージもあり、強くてカッコよいというのが大方の印象かと思われます。また、味方にとっては後方からいち早く敵を発見、排除してくれる頼れる存在です。しかし、敵にとっては非常に邪魔で憎らしい存在であり、時には味方からも妬まれることがあります。

安全な場所から撃ってくる

スナイパーが嫌われ憎まれる理由
Photo by Marc Schaefer on Unsplash

前線で戦う歩兵は常に敵からの砲撃、銃撃の中で危険に晒されています。方やスナイパーはというと、その地域から離れたところにおり、直接的な砲火にさらされる危険が少なく安全なエリアで戦況を眺めています。そして、状況に合わせて彼らは引き金を引くだけです。これは敵歩兵にとっては目の前の敵に集中できず、居場所も分からず、射程外から撃ってくるので大変厄介です。しかも、たった一人で部隊の動きを止めてしまいます。そして、味方歩兵の中には自分たちは前線で危険を冒しているのに安全な場所で戦うスナイパーを嫉む者もいます。

殺すことを躊躇しない

前線での銃の撃ち合いでは複数人が入り乱れているので、誰の銃弾が相手を殺したのかというのは判別しにくくなります。それは兵士の精神的ストレスを軽減させます。方やスナイパーは初めから敵を一発で排除するために訓練され、相手を捉え、射止めるまでの工程をスコープ越しに標的と行為を見届けます。これは並大抵の精神では遂行できません。そして、スナイパーは自分からその道を選択しています。

残虐性

アメリカ軍やイギリス軍、国連派遣軍など、規律や交戦規定が厳しい軍の中ではありませんが、規律のゆるい軍や民兵組織、テロリストのスナイパーは兵士以外の民間人も標的とします。とりあえず、動くものは全て、女性から子供まで撃つことがあります。撃つ際はあえて、致命傷を与えることだけにします。これには理由があって、負傷しているほうが敵の足手まといになるのと、負傷者が増えることは敵の戦意を下げます。そしてもう一つは負傷する事で助けにくる味方おびき寄せて次の標的にします。

特定の人物を狙う

敵の指揮系統を混乱させるため、指揮官や将校など重要人物を狙う事も多く、結果、復讐の対象として狙われます。第二次大戦では、衛生兵が多く狙われたこともあり、兵士から恨みを買いました。

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捕虜にはなれない

歩兵は過酷な戦場を生き抜いてきた、やむ負えず戦う者もいたりと敵兵士からも同情され、捕虜になっても適切な対応がされます。方やスナイパーはというと今まで述べた理由とスナイパーによる射撃というのは判別できるので、自分たちの仲間を殺した犯人と特定されしまいがちです。これは戦闘機から脱出したパイロットも同様です。爆撃の犯人と特定できます。 兵士、時には民間人からも憎まれるスナイパーは捕虜しての適切な扱いはされず、ひどい扱いをされた挙句、殺される事があります。そのような理由から捕まるくらいなら自害するスナイパーもいるようです。実際に1992~1995年の間に起きたボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争ではスナイパーの捕虜はいませんでした。これは、スナイパーが捕まらなかったのか、捕まっても捕虜として扱われなかったのかは定かではありません。

ゲームやサバゲーではこういったことないので、スナイパーの方は安心してください。

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