ポーランドのパイェンチュノで一般道を戦車で走行し道の真ん中に戦車を駐車していた酔っ払いの男が逮捕されました。
地元メディア「Twoje Pajeczno」によると、 6月12日の午後9時40分ごろに住民から警察に通報があり、警察が駆け付けたところ、そこにあったのは旧ソ連の戦車「T-55」。60年前のポーランド軍の戦車が一般道の真ん中に駐車されていました。
近くにいた不審な49歳の男を警察が職質したところ、戦車の持ち主と分かります。事情を確認したところ、彼は戦車をトレーラーに載せ降りさせるだけの責任がありましたが、この時、トレーラーが壊れて修理に出されていました、酷く酔っ払っていた彼は戦車を運転してあろうことか知人に見せびらかそうと考えました。
結局、彼は駆け付けた警察官に飲酒運転の容疑で逮捕されます。その他、公道に損害を与えたかどうかは明らかではありませんが、 「陸上、水上または航空交通における大惨事の直接の危険」で起訴された場合、彼は2年から最高8年間の懲役に科せられるかもしれません。ちなみに戦車に保険は掛けられていなかったそうです。
戦車はその後、朝5時までその場に留まることになりましたが、操縦方法が分かる元兵士がレッカー車に詰め込み、警察の保管場までに運ばれました。
なぜ、一般人が戦車を運転
ポーランドにはT-55が実際に操縦できるアクテビティがあります。また、ポーランドはじめチェコやハンガリーなど旧共産圏では古くなった戦車を安値で民間にも払い下げられています。もちろん当局に書類の提出や承認が必要ですが民間人が合法的に戦車を購入することができます。更にT-55は戦車史上、最も生産された戦車とされており、同型のT-54を含めると10万両以上が製造されており、多くの車両が中古市場に流通しています。ちなみに日本でも個人で戦車の輸入や購入は可能ですが、厳しい条件が待っています。
出典
https://twojepajeczno.pl/wiadomosci/pajeczno/czolg-na-ulicach-pajeczna-zatrzymany-przez-policje/
https://www.newsweek.com/drunk-poland-soviet-tank-1444475