韓国と北朝鮮はあくまで休戦状態で現在でも戦時中になり、朝鮮戦争は終戦していません。38度線を境に軍事境界線が設けられ、南北に幅約2キロメートルずつ(計約4キロメートル)の非武装中立地帯(DMZ)が設定されています。此度、韓国軍はその周辺にスナイパーを配置します。境界線の監視かと思いきや実は以外な理由でした。
北朝鮮のイノシシの侵入を防ぐ
韓国軍は、韓国に侵入しようとしてくる野生のイノシシを狩るために、DMZ周辺に軍の狙撃兵と民間のハンター配置するといっています。これは、北朝鮮で感染したイノシシやブタから伝染するアフリカ豚コレラの拡散を防ぐために行われます。韓国の農業省は、温度スキャナー(サーマルビジョン)を装備したドローンも使用して、ウイルスに感染したイノシシを探します。主な対象地域は仁川、ソウル、高城、北漢川周辺です。
この1か月で、DMZゾーンで5頭のイノシシの死体が発見されました。5頭のブタはアフリカ豚コレラに感染していることが示されています。韓国では豚コレラが原因で94の農場で合計154,548頭の豚が殺処分されています。これらの感染源は北朝鮮から流入している可能性が高く、北朝鮮の農業省の発表では5月に22頭のみを殺害した発表しかなく、既に北朝鮮では豚コレラが制御不能になり、全土に拡大したと推測されています。韓国内でいくら撲滅しても北朝鮮から流入してはイタチごっこになるため、国内に侵入する前のDMZ内での対応となりました。
DMZ周辺という事もあり、軍のスナイパーの出番なのでしょうけど、国境近くの発砲は北朝鮮が自軍への攻撃と見なして反撃なんてことはないのでしょうか? もちろん、その点は考えているは思いますが……
http://www.asianews.it/news-en/Snipers-to-cull-swine-flu-infected-pigs-48262.html