sponser
米陸軍は次世代の小銃として、5つのバレルを持ち、1回の射撃で5発の一斉射撃を行うライフルの導入を検討しています。
このライフルはコロラド州で銃を製造しているマーティン・グリア(Martin Grier)氏によって発明されました。5つの垂直に並べられた銃身(バレル)により、ハンドガードは縦の長方形の形になっており、弾丸は従来の火薬ではなく、電動のアクチュエータ発射システムによる電磁エネルギーで発射されます。これにより、同時に5発の発射が可能になります。
一見、重そうに見えるこのライフルの重さは6.5ポンド(2.95㎏)で、5つのバレルを持っていることを考えると驚くほど軽くなっています。現在の米軍の主力小銃であるM4カービンの7ポンド(3.2㎏)よりも軽いことになります。軽量化が実現できた理由は他のライフル銃とは異なる電子発射システムにあります。重量のあるスチール製のピストンまたはボルトキャリアグループを使用して発射する発射機構がないためです。ボルトキャリアグループに依存しないこの電子発射システムにより、毎秒 250発という驚異的な発射速度を可能にしています。これはミニガンよりも早い発射ラウンドになります。弾丸はより貫通力が高い6㎜弾を使用しており、5発の弾丸は四角の金属ブロックに装填され、発射後はこのブロックが排莢され次のブロックが装填される形になります。弾丸は薬莢がない、ケースレス弾丸になります。
米陸軍は既にプロタイプのテストのためにグリア氏と製造するフォワードディフェンスユニオンに正式に発注をしています。
sponser