FA-50軽戦闘機48機、K2戦車180両、K9自走砲670両!ポーランドが韓国製兵器を大量購入へ

FA-50軽戦闘機50機、K2戦車180両、K9自走砲670両!ポーランドが韓国製兵器を大量購入へ

ウクライナへの支援の最前線に立ち、ロシアへの対抗を鮮明にするポーランドは防衛力強化の一環として、22日金曜、韓国からFA-50軽戦闘機48機、K2主力戦車180両、K9自走砲670両を購入する計画を明らかにした。

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ポーランドの国防相のマリウス・ブラスザックは「来週、我々は取引に署名する」と述べた。この契約には、48機のFA-50軽戦闘機、180両のK2ブラックパンサー、670両のK9サンダー155mm自走榴弾砲が含まれている。同氏は「われわれは、ウクライナでの戦争とプーチン大統領の侵略政策によって生じた課題を認識している。目的は、侵略者をけん制し、ポーランド軍を可能な限り強化することだ」として、「ウクライナを支援すると同時に、わが国の防衛力も強化しなければならない」と述べた。

K2とK9の最初のバッチは2022年末に納入される予定で、FA-50軽戦闘機は来年を予定している。ポーランドは今回のロシアによるウクライナ侵攻を受け、国防費を今年の国内総生産(GDP)比2.2%の529億ズウォティ (約1.5兆円)から3%以上(2兆円以上)に増額。さらに兵力も侵攻前の15万人から25万人に増やすことを計画するなど、防衛力を大幅に強化、今回の取り引きもその一環の一つに過ぎない。

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FA-50軽戦闘機

FA-50
KAI

FA-50軽攻撃機は韓国航空宇宙産業(KAI)とアメリカのロッキードマーティン社によってF-16(KF-16)をベースに共同開発されたT-50ゴールデンイーグル・ファミリーの一つで、韓国製の軍用機としては最も成功しているモデルでポーランドへ輸出となればヨーロッパ市場では初となる。もともとは超音速飛行が可能な練習機として開発され、その後、バリアントとしてTA-50、FA-50といった軽攻撃/戦闘機が開発された。FA-50はT-50ファミリー中で最も先進的なバリエーションになり、より多くの内部燃料容量、強化されたアビオニクス、より長いレドーム、および戦術データリンクを備えている。単一エンジンは最大速度マッハ1.5で飛行。最大3,740kgのペイロード能力を持ち、対空・対地・対艦兵器が搭載可能。ポーランド空軍が現在48機運用しているF-16戦闘機との互換性も高く、訓練期間やロジスティクスのコストも最小限に済むのが選択された理由と推測されている。価格は1機あたり約3000万ドルとされる。

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K-2ブラックパンサー主力戦車

K2ブラックパンサー
Hyundai Rotem

K2ブラックパンサーは韓国軍の主力戦車になり、韓国防衛庁と現代ロテムが開発、2014年より韓国軍に配備されている。M1エイブラムスを改造した韓国のK1戦車の系譜を継ぐ戦車だが、エイブラムス、レオパルド2、ルクレールなど戦車の優れた点を採用しており、革新的とは言えないまでも既存の戦車の長所を兼ね備えている。重量は55トンで欧米の主力戦車よりも5~10トン軽く、機動性に優れ、急斜面を乗り越えることができ、ポーランドのこれまでの主力戦車にはない強みがある。K2にはポーランド軍も採用するレオパルト2と同じラインメタル社の120mmL/55滑空砲に西側の戦車では少ない自動装填装置、そして遠隔操作兵器ステーションを搭載している。韓国はポーランド軍仕様に合わせたK2 PLを開発する意向で、生産の一部はポーランドで行われ、技術移転も予定。更に次のK3 PLの共同開発も視野に入れており、契約/生産数は最終的には1000両を超えるとされる。

ポーランドはドイツ製のレオパルト2、アメリカ製のエイブラムスM1A2、そして、ソ連製のT-72をベースにした国産のPT-91 Twardy(トファルディ)を所有しており、この多岐に渡る戦車運用が兵站の負担にならないかが気がかりではある。

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K9サンダー155mm自走榴弾砲

K9サンダー
hanwha-defense

韓国の国防科学研究所(ADD)とハンファ・ディフェンスが開発したこのNATO基準の52口径155mm自走榴弾砲は近年最も売れている装軌式自走砲になる。射程はロケットアシスト弾(RAP)を使用して最大54km。23発の弾薬を搭載し、15秒間で3発のバースト射撃、分間6~8発の高い発射速度を兼ね備えている。高度な火器管制装置により、標的情報受信から30秒以内に初弾を発射。また、時間差で同じ場所に複数の弾丸を同時弾着させる機能もある。防御力も高く155mmの砲弾の破片、 14.5mmの徹甲弾、対人地雷から乗員を保護、NBC保護対応車両でもある。K9もK2同様、ポーランドの要件に合わせたK9 PLが開発され、ポーランド国内で生産される。ポーランドは2011年にK9の車体にイギリス製のAS-90M砲塔を搭載した国産の装軌式のAHSクラブ155mm自走榴弾砲を開発。120両を注文し、今回のウクライナ侵攻でもウクライナ軍に数量供与している。これは2024年に完納予定だが、K9を670両購入するということは、AHSクラブのそれ以降の量産は今後ないということだろうか。

今回の契約の総額は日本円で2兆6000億円を超えるとされている。この3つの兵器を検討する国は多く、兵器を製造する3社の株価は大幅に上がった。今回のポーランドと韓国の大型契約は今後、ヨーロッパにおける韓国の軍需産業の市場拡大に拍車をかけるかもしれない。

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Source

https://wpolityce.pl/polityka/607607-wicepremier-blaszczak-kupimy-koreanskie-samoloty-i-czolgi

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