米軍は2010年代、1900挺のライフルを紛失。その内の一部は犯罪で使用されました

米軍は2010年代、1900挺のライフルを紛失。その内の一部は犯罪で使用されました
Photo by Petty Officer 3rd Class Lauren Laughlin

米軍は2010年代に少なくとも1900挺の銃器を紛失若しくは盗難されたことがある調査で明らかになりました。それらの銃の中には犯罪に使用されたものもあります。

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AP通信の報道によると、2010年から2019年の間に少なくとも1,900挺の米軍の銃器が紛失したか、又は盗まれたことが調査の結果、明らかになりました。一部の軍は、基本情報の公開を抑制しているため、この集計値は若干少ないかもしれません。しかし、年間200挺あまりのペースで軍の銃器が所在不明になっています。内訳は、1,179挺のライフル、694丁のハンドガン、11挺のショットガン、74挺の機関銃、36挺のグレネードランチャー、34挺のロケットランチャー、25門の迫撃砲、”その他”と登録されている7つの武器が紛失リストに記載されています。この内、1,300挺あまりが陸軍が所有していた銃器になります。アフガニスタンでは、誰かが陸軍のコンテナの南京錠を切り、65丁のベレッタM9を盗んだ事件もありました。この時、軍は2週間も盗難の事実に気づきませんでした。エリート隊員である海軍特殊部隊シールズの一人はレバノンのレストランで銃を無くしています。紛失するのは銃だけではなく、今年2月には米海兵隊基地からC4爆弾4.5kgが姿を消しており、今年1月には州兵基地からハンヴィーが盗まれるなど銃器以外の盗難、紛失もあります。

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AP通信の報告書によると、世界中の軍事施設から行方不明になった銃器のいくつかは最終的には民間に行きつきます。中には犯罪に使用される銃もあり、2018年ノースカロライナ州フォート・ブラッグにある筈のベレッタM9が1000km離れたニューヨークで犯罪に使われました。軍は捜査の段階で初めて基地から消えたいたことに気づきます。

陸軍、海兵隊、海軍、空軍を対象とする政府の記録によれば、紛失したピストル、機関銃、散弾銃、自動小銃のほとんどは軍の武器庫、補給倉庫、海軍軍艦などの保管場所から消えています。これらの銃器が消えたのは、兵士の居眠りや監視システムの不備や死角による侵入、盗難といったこれまで公に報告されていなかった警備上の失敗が主な理由です。海軍のケースを調べたところ、行方不明と報じられていた銃器211丁のうち63丁が回収されましたが、海軍の捜査45件を調べたところ、容疑者は発見されず、55%のケースで銃器は回収されていないことがわかりました。捜査当局は記録が破壊されたり改ざんされたりしていること、武器庫には基本的なセキュリティが欠けていること、在庫が数週間から数カ月にわたって管理されていないことを発見しました。盗難の多くは軍内部の腐敗した者による犯行の可能性が高く、軍は外部には強いですが内部関係者に対しては脆弱です。

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Source
https://apnews.com/article/government-and-politics-business-gun-politics-crime-6caba27108d05a8b7c1860959d1ae130

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