アメリカ海兵隊に入隊するまで一度も銃を撃ったことがない新兵が、ライフル射撃であと1点で満点となる249点を叩き出した。これは史上二人目の偉業になる。
18歳のフランシス・J・フラナリー一等兵は、海兵隊に入隊する前まで銃器の経験が一切なかったにもかかわらず、サウスカロライナ州パリス島の海兵隊訓練所で史上二人目の偉業を達成した。彼は、訓練所で行われたM16A4ライフルを使った射撃テストで249点を記録。同スコアを叩き出したのは米海兵隊史上二人目であり、あと1点で満点、パーフェクトだった。彼は自身の卓越した射撃技術が海兵隊の指導に熱心に従ったからだと答え、教官からの指導に素直に耳を傾け、それに従って実行したことを強調した。
パリス島での海兵隊新兵の射撃訓練は、最大500ヤード(457m)離れた標的を撃つ練習をしている。同基地の広報担当者であるボビー・ヤーボロー准尉は、この高スコアが記録されるのはライフルの標準サイトであったアイアンサイト使った射撃訓練が段階的に廃止された10年以上前から起きた変化であると述べた。現在、新兵が射撃訓練で使用するライフルには光学機器が搭載されている。2000年代のイラクとアフガニスタンの戦争からスコープやホロサイトといった光学機器は末端の兵士まで標準装備になっており、訓練での光学機器の搭載は、そういった現代の戦場の状況を反映した対応になり、ヤーボロー准尉も射撃訓練プログラムの包括的な目標は、現代の戦争に関連する実践的な技能を海兵隊員に習得させることであると述べている。
光学機器があるとはいえ、史上二人目というように、249点を叩き出すというのは並大抵のことではない。フラナリー一等兵は最も困難だったのは呼吸のコントロールであったと述べている。呼吸による胸の動きは照準をずらす原因になる。また、500ヤードの目標を正確に狙うには風も計算に入れないといけない。
卓越した射撃技術を持つ彼だが、彼が配属されるのは現場ではなく、サイバーや暗号を扱う後方部署に勤務する予定だ。最初は当初、リーコン(偵察部隊)か特殊部隊を考えていたが、家庭を築くという将来設計を考えた時に難しいと考え、その道を諦めた。しかし、米海兵隊は「エブリ・マリーン・ア・ライフルマン」(すべての海兵隊員はライフル射撃手である)をモットーにしており、例え、裏方であろうと海兵隊は全員、優秀な射撃技術をもっている。
Source
Marine shot a nearly perfect marksmanship score at Parris Island (taskandpurpose.com)