ロシアの銃器メーカーのカラシニコフは先日までモスクワ近郊で開催されていた展示会「Army-2020」において、RPL-20と呼ばれる5.45 x 39mm軽機関銃 (LMG) のプロトタイプを公開した。
ロシアの軽機関銃というと7.62mmのRPK軽機関銃が有名。2016年には同じ5.45mm版のRPK-16が出ている。RPL-20はRPKの系譜を継ぐ軽機関銃と思ったが、全く別物らしい。RIA Novostiの報道によるとロシアの国家警備隊によるRPK-16 LMGのフィールドテストに基づき、ロシア軍はLMGの新たな要件、改善点を策定。それを基に新規に開発されたのがRPL-20だ。
特に外観については全くことなる。RPKはAK-47、AK-74をベースに開発されており、機能、外観ともにほぼ一緒でパーツなど共通性を持っている。RPL-20は元より、LMGと開発されており、外観にAKっぽさはみじんも感じない。今の主流のレシーバー一体型のスマートな装いだ。また、大きな違いとしてRPKはマガジン給弾だが、RPL-20はベルト給弾だ。
スペック
RPL-20には、クイックチェンジバレルを備えており、2つの異なる長さのバレルに換装できる。折り畳み伸縮可能なストックには上下調整可能なチークピース、ピストルグリップにはトリガーガードを採用されている。これら人間工学を取り入れたデザインは同社の最新のアサルトライフルAK-19やAK-12に見られるものと同じだ。その他、両手利きのアンビシステムに対応したセレクター、非往復式チャージングハンドル、ダストカバー、折畳み式アイアンフロントサイト、そして、上部下部にはピカティニレール、ハンドガードのサイドにはM-LOK、ピカティニレール対応のキャリーハンドルが装備されている。RPL-20の重量は短いバレルで5.2 kg、長いバレルで5.5 kg。ボックスマガジンを使う場合の装弾数は100発。