エアバスA330 MRTTが世界初の自動空中給油を完了

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エアバスA330 MRTTが世界初の自動空中給油を完了

ヨーロッパの航空機メーカーのエアバスグループは、同社のA330 MRTT空中給油機が全自動空対空給油システム(A3R)を使用してポルトガル空軍のF-16戦闘機への世界初の自動空中給油テストを完了したと発表した。

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自動空中給油システムA3R

2020年初頭に実施された大西洋での飛行試験には、エアバスの「A3R」システムを搭載したA330型MRTT(タンカー)と、給油側としてポルトガル空軍のF-16戦闘機が参加した。

空中給油を行う際には給油機側のフライングブーム(可動式給油パイプ)を操作して、被給油機の燃料口に合わせる必要がある。ブームを操作する空中給油オペレーター(ARO)には繊細な操作が要求される。空中での給油は一歩間違えれば双方とも重大事故になりかねない。しかし、自動給油システムのA3Rは初動こそAROが行うが、あとは自動的にブームが伸ばされ、ブームの先端と給油機側の給油口の間の位置を合わせ維持されるように自動的に調整される。その精度は数センチ単位になる。ドッキングが完了すると燃料供給が始まり、燃料供給が完了すると自動的に切断される。その間、オペレーターは横で監視するだけだ。

「F-16とMRTTがこの段階で開発の成熟度と能力を強化したため、このキャンペーンでは、A3Rシステムとの合計45飛行試験時間と120回のドライコンタクトを達成し、空中給油エンベロープ全体をカバーしました。認証段階は2021年に始まる予定だ。」とエアバスはプレスリリースで述べている。

A3Rシステムはオペレーターの作業負荷を軽減し、安全性を向上させ、空対空給油の効率を最適化することを目指している。

A330 MRTT

A330 MRTTは旅客機のA33から派生したもので、給油機としての機能と多機能輸送機としての機能を備えている。現在、英空軍や韓国空軍など世界中の12の空軍に採用され、そのうち7つの空軍で運用が開始されている。米空軍や航空自衛隊が採用するボーイング社のKC-46ペガサスと並ぶ空中給油機になる。

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https://www.airbus.com/newsroom/press-releases/en/2020/04/airbus-achieves-worlds-first-fully-automatic-refuelling-contacts.html

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