アメリカ空軍は11日のプレスリリースで、日本の航空自衛隊のF-35AライトニングII戦闘機と米空軍のB-2スピリット戦略爆撃機が初めて編隊飛行を行った事を発表した。
米空軍第110遠征爆撃飛行隊のB-2スピリットはオーストラリアのアンバリー空軍基地から離陸、インド太平洋地域で航空自衛隊のF-35A飛行隊と合流した。この演習は爆撃機任務部隊の作戦の一環で、米国と同盟国の部隊を統合して、世界中のどこでも爆撃機部隊を運用できる能力を実証するのが目的。B-2スピリットを中心に、左右に2機づつのF-35Aが並ぶ形で編隊飛行する様子が写真で公開された。演習では両軍のパイロットの統合が行われ、米空軍のKC-135空中給油機から空中給油を行っている。
第110遠征爆撃飛行隊司令官ジャスティン・マイヤー中佐は「B-2スピリットのパイロットを航空自衛隊の第5世代機に統合する機会は、両国の統合作戦にとって重要な節目です。これらの航空機の高度な能力とB-2の戦略的能力を組み合わせることで、私たちの総合的な即応性と相互運用性が向上します。この協力は、私たちの防衛態勢を強化するだけでなく、この地域の平和と安定を維持するという私たちの取り組みを強調するものでもあります。」と述べた。
演習に参加したB-2スピリットはミズーリ州ホワイトマン空軍基地所属で約3週間にわたりインド太平洋地域で訓練を行っている。空自のF-35Aは青森県の三沢基地に所在する機体だ。
米空軍は「このような爆撃ミッションは、複雑で不確実な安全保障環境に対処する米国の信頼性を示すものである。これらの作戦は、相互運用性を構築し、自由で開かれたインド太平洋を支援するための総合的な能力を強化するために、同盟国やパートナーとともに訓練するという米国の決意を示すものである。」とプレスリリースの中で述べた。