一見、普通のリボルバー銃にみえるChiappa Rhino(チアッパ ライノ)。実はこの銃、よく見ると普通のリボルバー銃とは決定的な違いがあり、革新的なリボルバー銃と呼ばれているのだ。
普通のリボルバーとは違う
チアッパ ライノを開発したのはイタリアの銃器メーカーChiappa Firearms(チアッパ・ファイアアームズ)が開発した回転式拳銃になる。設計はイタリアの著名な銃デザイナーであのマテバも設計したエミリオ・ギゾーニ氏になる。
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フレームは頑丈で軽い高張力アルミニウムのブロックからCNC(コンピューター数値制御)加工され、内部部品はすべてスチールからCNC加工されている。
バレルの長さは2、4、5、6インチと複数のモデルが出ており、.357マグナム弾、 .38スペシャル弾、9mmパラベラム弾、.40 S&W弾または9×21mm弾が使用できる。装弾数は6発になる。人気ゲームの『PUBG』では「R45」という名前で出ていることでも有名で、ゲームの中では強力なハンドガンの部類になる。
ハンマーに見えるのはハンマーではない
リボルバー銃の特徴でもある後ろに撃鉄(ハンマー)らしきものが見えると思うが、実はこれはハンマーではない。内部ハンマーを作動させてから所定の位置にフォールバックするために使用されるコッキングレバーになる。これにより外部可動部品と往復質量の数を最小限に抑えている。 このレバーを引くことでシングルアクションの軽い引き金になり、レバーを引かなければダブルアクションの重い引き金になるなど、状況に合わせて両方が使える。
六角形のシリンダー
通常、リボルバーのシリンダーは円形だが、ライノのシリンダーは六角形になっている。これにより銃の幅を抑え携行性を高め、コンシールドキャリー(秘匿携行)にも適した銃になっている。
バレルが下にある
通常、リボルバーはじめ拳銃の銃身(バレル)は上の写真のように銃の上部にあり、弾丸も最上部の薬室(チャンバー)から発射される。
しかし、ライノの場合はバレルが下部にあり、弾丸もチャンバー最下部から発射される。これによってどういった影響があるかというと、銃口の軸が下に下がることで撃った時の反動の跳ね上がりを減少させることができ、次弾のより正確な射撃が可能になる。