攻殻機動隊のトグサが愛用する拳銃マテバとは

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攻殻機動隊のトグサが愛用する拳銃マテバとは
photo by lifesizepotato

SFアニメ『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 』シリーズの主要メンバーであるトグサ。他のメンバーがセミオートの自動拳銃を使う中、トグサだけはリボルバーのマテバを使う。少佐(草薙素子)やバトーに装弾数の少なさなど揶揄されてもトグサはマテバに絶大なる信頼をし、それを替えることはしない(※1)。トグサがそこまで信頼するリボルバー拳銃「マテバ」の特徴とはいったい何のなか?

※1
リーダーとなった『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society 』では使用を止めている。

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マテバとは

マテバはイタリアの銃器メーカーMA.TE.BA社が開発した回転式のリボルバー拳銃のことを指す。マテバ社は著名な武器デザイナーEmilio Ghisoni(エミリオ・ギゾーニ)氏の主導のもと、銃の開発を行っている。そんな同社から1990年に登場したのがMATEBA modello 2006M (マテバ 2006M) 。1996年にはMATEBA Modello 6 Unicaマテバ オートリボルバー)が登場する。使用する弾丸は強力な.38スペシャル弾に.357マグナム弾。だが、トグサの使用する銃は実はどちらでもなく、これらをベースに考案されたマテバの架空銃であるリボルバーのM2007とオートリボルバーのM2008になる。

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トグサがマテバを使い続ける理由

攻殻機動隊のトグサが愛用する拳銃マテバとは

一般的にリボルバーは自動拳銃よりも精度と信頼性が高いと考えられており、シンプルな構造から故障も少なく、弾詰まりやジャムが起こりにくく、自動拳銃が全盛期の今でも保守的なシューターはリボルバーを愛用している。それは攻殻機動隊のトグサも例外ではない。マテバの装弾数は6発と少ないが、トグサはあくまで警察機関である公安勤務であり通常時であれば弾数は6発もあれば十分。実際、作品の中でも6発以上撃つ機会は少なく、銃撃戦が予想される特別なケースはサブマシンガンを保持している。

少ない反動

では、他のリボルバーでもいいと思うが、マテバである理由がある。 マテバの特徴として銃身(バレル)の位置がある。リボルバー、セミオート拳銃にしてもバレルは通常最上部に位置する。しかし、マテバはバレルが下に位置し、上部には重り(バレルウェイト)が配置されている。これによってどういった影響があるかというと、銃口の軸が下に下がることで撃った時の反動の跳ね上がりを減少させることができ、連続射撃時などでは照準のぶれを抑え次弾においても正確な射撃が可能になる。という触れ込みだったのが、実際は実銃に関しては期待した効果はなかったとされている。アニメの方ではトグサの正確な射撃を見る限り実現している?

軽い引き金

ほとんどのリボルバーはダブルアクション/シングルアクション(DA / SA)メカニズムを使用する。現代のリボルバーではDAが殆どになる。DAにより手動で撃鉄(ハンマー)を起こす必要が無いのでリボルバーでも連続射撃が可能になっている。しかし、難点としてトリガーが重くなり、トリガーを連続して引くたびに指への負担がかかり、精度が落ちると言われている。そこでマテバオートリボルバーは前のショットの反動を使用してハンマーを自動的に再コックする独自の機構を編み出した。これによりシングルアクション時のように引き金が軽くなり、正確な射撃が可能になり、リボルバーでありながらセミオートマチック式拳銃と同等の機能を実現している。

エアガンでも発売

攻殻機動隊のトグサが愛用する拳銃マテバとは
6mmBBガスリボルバー マテバリボルバー・プラグリップ仕様・ブラックHW

マルシン工業から攻殻機動隊のトグサモデルのエアガンが発売されている。

ちなみに実写版の映画『ゴースト・イン・ザ・シェル 』でトグサが使用しているのはマテバではない。同じような特徴と形状を持つ「Chiappa Rhino(チアッパ ライノ)」になる。

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