中国、4隻目の空母建造を発表!初の原子力空母か

SNSより

中国が米艦隊の空母に匹敵する4番目の空母「004型」の建造を進めていると中国人民解放海軍提督が正式に発表した。原子力推進を搭載するかどうかは「間もなく発表される」と述べており、4隻目が中国初の原子力空母の可能性を匂わせる発言を行っている。

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サウスチャイナモーニングの3月6日の報道によれば、中国人民解放軍が4隻目の空母を建造中であると海軍提督と政治監督者が認め、技術面では順調に進んでいると付け加えた。この発表は、北京で開かれた年次立法会議で中国が戦闘準備を強化し、防衛研究開発を進めるために7.2%増額された最新の軍事予算を発表した後に行われた。コメントした人民解放軍海軍政治委員の袁華志氏は「開発は順調に進んでおり、開発に関する技術的なボトルネックについては聞いていない」と述べている。また、中国の最新空母が原子力を搭載するかどうかの記者の質問に対し「間もなく発表される」と述べ、中国初の原子力空母になる可能性を含ませた。

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中国海軍の空母「福建」が電磁式カタパルトの試験を開始

現在、中国人民解放軍は最新空母「福建(003型)」を建造、試験中だ。福建は通常動力型が電磁式カタパルトを搭載するなど最新の設計思想を取り入れている。電磁式カタパルトを実現しているのは現在、米海軍のジェラルド・R・フォード級のみだ。電磁式カタパルトが実現できれば艦載機の運用性能が大幅に上がり、早期警戒機の搭載も可能になり、空母打撃群の能力は大幅に向上する。福建は2022年6月に進水、2023年3月から係留公試を初めており、同年11月には電磁式カタパルトの試験を行っているのが確認されている。今年中に海上公試に出るとされ、2025年の就役を予定している。4隻目の空母はこの福建を建造した江南造船所で建造中になり、福建と同型になり、原子力空母の開発は5隻目からになるのではと噂されていた。

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過去に公開された原子力空母005型の模型

中国海軍、5隻目の空母に原子力空母を計画していることが明らかに

実は中国の国営造船企業中国船舶工業集団公司(CSSC)の子会社である大連造船所が2022年12月に5隻目の空母の模型を発表している。CSSCは福建を建造している江南造船所の親会社だ。大連造船所が公表した模型には船首と艦橋には20の数字が見える。中国最初の空母「遼寧」には16、2隻目の[「山東」は17、「福建」には18、そして、建造が始まっている4隻目の空母は19になり、この20という数字は中国5隻目の空母であることを意味している。福建と比べ、甲板面積は大幅に拡大され、3つのカタパルト式の滑走路、3つのエレベーターが確認できる。甲板にある模型から艦載機にはJ-15戦闘機およびJ-35ステルス戦闘機、Air Police 600早期警戒機、Z-8およびZ-20汎用輸送ヘリコプターが含まれていることを示している。そして、最も注目すべきが煙突が無いことだ。それはつまり、通常動力型ではなく、原子力であることを示している。そのため、中国は5隻目から原子力空母の建造に着手すると目されていた。この模型の構想が4隻目の空母になるのかは今のところ分からない。

現在、世界で就航している原子力空母は米海軍のニミッツ級とジェラルド・R・フォード級の両空母、そしてフランス海軍のシャルル・ド・ゴールだけであり、建造に成功すれば3か国目の原子力空母保有国になる。原子力空母は通常動力型と比べ、十年以上に渡って燃料補給が要らないので、航続距離はほぼ無限で、長期に渡って海上任務を遂行でき、海洋の進出範囲も大幅に拡大されることになる。また、約10,000トンの燃料を運ぶ必要が無くなるので、そのリソースを航空機や弾薬の搭載に当てがうことができるので、戦闘力は大幅に向上。また、福建で採用された電磁カタパルトで懸念が上がっている電力不足の心配も無くなる。中国は原子力のノウハウは既に持っており原子力潜水艦を実用化している。

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