空母ロナルド・レーガンの後任にジョージ・ワシントンが横須賀に戻ってくる

空母ロナルド・レーガンの後任にジョージ・ワシントンが横須賀に戻ってくる
US Navy

アメリカ海軍は現在、米海軍横須賀基地を母港としているニミッツ級原子力空母ロナルド・レーガン(CVN-76)を、かつて、同港に配備されていた同級の空母ジョージ・ワシントン(CVN-73)と2025年までに交代させる予定だということが分かりました。

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日経アジアの報道によれば米海軍は、外国の基地を母港にする唯一の前方展開空母であるロナルド・レーガンの置き換えに向けた準備を開始し、2015年にレーガンと交代したジョージ・ワシントンを2025年までに横須賀基地に再配備します。ワシントンは2008年から2015年まで横須賀基地に配備されていましたが、ミッドライフ・リペアと呼ばれる数年に及ぶ修理・改修のためにバージニア州のノーフォーク海軍造船所に戻ります。その後、2017年から改修に入り、大規模修理と燃料棒交換、近代化改修がスタート。当初、4年で終わる予定でしたが新型コロナで遅延していました。ジョージ・ワシントンは無人燃料補給機の運用能力などを追加するなど、ニミッツ級空母としては最新の能力を追加して横須賀に戻る予定で、中国による台湾侵攻、東シナ海の有事の可能性に備えた米海軍の態勢が強化されます。

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改修されたUSSジョージ・ワシントン

USSジョージ・ワシントン
US Navy

ジョージ・ワシントンはニミッツ級航空母艦の6番艦として1992年に就役します。その後、地中海およびペルシャ湾の配備などを経て、2008年4月に前任の空母キティホークに代わる形で、米海軍横須賀基地に配備。原子力空母としては初の日本配備となります。その後、7年に渡って、極東、東シナ海で活動すると2015年に同級9番艦のロナルド・レーガンと交代。大規模修理・近代化改修のためにアメリカに戻ります。戻ってからも2年ほど演習に参加した後、2017年からノーフォーク海軍造船所のドックに入ります。核燃料棒の交換。ネットワークシステムやレーダーの近代化、RAMやESSMと対空ミサイル、25mm機関砲、対魚雷防御SSTDの装備といった防御システムが大幅に強化。そして、新たな艦載機となるF-35Cの発着艦能力が追加されています。

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MQ-25A スティングレイを搭載

ジョージ・ワシントンの改修の目玉が無人空中給油機MQ-25A スティングレイの運用能力の追加です。MQ-25はボーイングが開発する世界初の無人給油機です。既に完成しており、F/A-18E/F、EA-18G、F-35Cへの給油、空母での発着艦を成功させています。これまで、空母には純粋な燃料給油機が搭載されておらず、対潜哨戒機がその役割を担っていましたが、本来、それを目的に開発されたものではないので、決して効率が良いものではありませんでした。MQ-25の搭載が可能になることで空母航空団のF/A-18EF、F-35Cの戦闘範囲は大幅に拡大します。空母の最大の脅威は対艦ミサイルであり、中国は空母キラーと呼ばれる「東風-21」を配備。もし、台湾有事が始まっても、近づくことが容易ではありません。MQ-25は諜報監視偵察 (ISR) 能力の備えており、配備によって空母は安全圏から航空支援を行うことが可能になります。

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