アメリカ空軍の最高幹部の一人は、中国が米国の5倍から6倍の速さで最新の兵器と装備を入手していると報告書の内容を述べました。The Driveによると、6月にサンディエゴで行われた演説で、米空軍のキャメロン・ホルト少将が発言しました。ホルト氏によれば「購買力平価では、同じ能力を得るために、アメリカが20ドルのコストをかけるの対して中国は約1ドルを費やしている」 と語ったとされています。「防衛のサプライチェーンのコストを下げ、スピードを上げる方法を見つけられなければ、敗北するだろう」と述べました。
特に海軍における軍備増強は目まぐるしく、4月には2隻目の075型強襲揚陸艦が就役、先月6月には中国人民解放軍3隻目の空母「福建」が進水。この2隻はアメリカの最新鋭艦であるアメリカ級強襲揚陸艦、ジェラルド・R・フォード級空母に対抗する新鋭艦です。このほかにもズムウェルト級に匹敵すると言われている南昌級駆逐艦（055型）も急ピッチで建造が進んでおり、建造ペースはアメリカを凌ぎます。既に中国の艦船数は米軍の297隻に対し、355隻と上回っており、中国は2030年まで460隻まで増やすと言っており、100隻以上の新鋭艦が増える計算です。
民主主義国家であれば、兵器の生産や軍事費の使い方には透明性が求められ、その決定のプロセスに時間が掛かりますが、中国は共産党の一党支配体制により、トップダウンで物事が決められ、兵器の研究開発に惜しみない資金と人材が投入できます。そして、開発された兵器を「世界の工場」と称された労働力によって安価に、そして大量に生産が可能です。更に兵器開発に必要な資源や半導体といった高度な部品も内製でできてしまうという強みもあります。
Photo by weibo中国のSNSサイト”微博”に2021年の中国人民解放海軍の艦船一覧の画像が投稿された。この画像から中国海軍の2021年の戦力を読み解くことができる。空母山東まず、注視すべきは航空[…]
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